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zoom RSS 映画評「火線地帯」

<<   作成日時 : 2016/08/15 10:13   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1961年日本映画 監督・武部弘道
ネタバレあり

新東宝の地帯(ライン)シリーズ最終第5作。シリーズが終わっただけでなく、本作公開のおよそ3か月後に新東宝自体が終わる。倒産したのである。

この最終作は、シリーズ最初から脚本を書きメガフォンを取ってきた石井輝男が一応脚本の名に連ねているものの、実質的に監督をした武部弘道の作品と言うべきだろう。

チンピラの吉田輝男が弟分の鳴門洋二と共に、田崎潤を親分とする暴力団をアシストすることになる。一匹狼の銃ディーラー(?)天地茂が100丁の銃をある組織に売り、それをこの暴力団が横取りする。前後の様子から疑われた吉田は、一味から銃を奪い返して再販売したがっている天地と組んで、暴力団と対峙。彼と相思相愛になったボスの情婦・三原葉子を巡って色々ややこしいことになる。

というお話だが、メロドラマのヤクザ映画に過ぎず、全く退屈。人物の配置も、一匹狼の天地茂が少し面白い以外は全くいけない。これまで4作で興味深いキャラクターを演じてきた三原葉子に至っては典型的な日陰の女をめそめそと演ずるだけ。終盤に戦前から戦後にかけてのフランス映画のようなムードがあるのは良くても、全く気勢が上がらない。

監督の才覚の差が明確に出た。

現在ライン・シリーズを作るなら、スマホを持った若者が主人公になるでしょう、ラインだけに。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
このあたりから日本映画は終焉を迎えますな。
ねこのひげが映画を観れるようになったころは、邦画は無視して洋画ばかり観ておりました。
ねこのひげ
2016/08/21 07:27
ねこのひげさん、こんにちは。

1960年が一番観客動員数が多かった年ですが、過剰に映画が作られた時代でもあり、質が下がったかもしれません。
僕が本格的に映画を見始めた1970年頃は、映画ファンといえば洋画ファンのことであり、それは1990年代まで続きますね。
21世紀に入って時々邦画の配収が洋画を凌ぐようになり、ここ数年それが常態化しました。邦画の質が上がっているのであれば「それもまた良し」と思いますが、まったくそんなことがないので、「なんだかなあ」という心境ですね。
オカピー
2016/08/21 17:03

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