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zoom RSS 映画評「ミリオンダラー・アーム」

<<   作成日時 : 2016/04/28 09:47   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督クレイグ・ギレスピー
ネタバレあり

近年スポーツ選手のスカウト/ドラフト絡みのアメリカ映画が目立つ。主だったところでは「マネー・ゲーム」「人生の特等席」「ドラフト・デイ」。映画的には「マネー・ゲーム」が優れていると思う。
 本作は実話を映画化した変わり種で、アメ・フトの大物をライバルに奪われたプロ・スポーツ選手の代理人が起死回生のホームランを狙うお話。

2008年、アメ・フト選手を逃したことで実は事務所の家賃も払えないほどのピンチを迎えたJB(ジョン・ハム)は同僚アッシュ(アーシフ・マンドヴィ)のアイデアで、クリケットの盛んなインドから大リーガーを発掘することを思いつき、中国系資本家の援助でスカウト活動を始める。方式は【優勝者に賞金10万ドル】のコンテスト形式で、各地を行脚する。雇ったスカウトのレイ(アラン・アーキン)は、「人生の特等席」のクリント・イーストウッドもびっくりの超人で、球の風を切る音を聞いただけで球速を当ててしまう。
 序盤は全く収穫のなかったスカウト行脚により、クリケットの盛んな地で遂に可能性を秘めた二人、右投げディネシュ・パテル(マドゥル・ミッタル)と左投げリンク・シン(スラージ・シャルマ)が見出される。
 結局彼らは渡米し、南カリフォルニア大学で練習を開始、やがて大リーグ・スカウトマンが勢揃いするトライアウトの日を迎える。

というお話で、結果は解っているので、それに向かっていく過程におけるサスペンスが弱いことに加え、インドにおけるJB、アメリカにおける二人の若者が味わうカルチャー・ギャップを大きく扱いすぎて少々泥臭くなり、実感を伴っていないわけではないが、余り感心できない。もう少し野球に集中してもらいたかったところ。この辺りディズニー映画らしい。

JBが余りにビジネスに拘ったことが二人を緊張させ、唯一のチャンスであったはずのトライアウトで失敗させ、それを反省して再チャンスを講ずる、という成長話の部分も実話ベースなのに妙に作り物めいている印象を残す。

監督も担当した「靴職人と魔法のミシン」に続いて今月2回目の登場となる脚本のトム・マッカーシーは、「扉をたたく人」がフロックに思えてくる。世評が良いのが幸いなり。

インド初の大リーガーという惹句であるが、厳密にはマイナー・リーガー。現在ディネシュは引退、オーストラリアのリーグに移行したリンクも近年ケガで試合出場がなく、復帰の可能性は低いようだ。

前田投手が絶好調。ダルビッシュも復帰が近づいてきた。イチローは大リーグ通算3000本を達成するまでもっと使ってほしいと、監督にお願いしたい。好調でも今の試合数では年内の達成はかなり微妙。

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ミリオンダラー・アーム★★★
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
泥臭い・・・・どうしても面白おかしくしたかったんでしょうね。
環境が変わるとメンタル面に負担がかかって、なかなか実力は発揮できないものですが、前田は頑張っておりますね。
ねこのひげ
2016/05/01 16:55
ねこのひげさん、こんにちは。

この類で思い出すのは、山田洋次監督が寅さんをウィーンで撮った時に、喜劇なのにカルチャー・ギャップを全く描かない態度に感心しました。彼は、ウィーンを寅さんに近づけたのでした。このセンスに驚きましたね。

>前田
一昨日の試合、逆転負けで惜しかったですね。
アメリカのバッターは案外しぶといですから、これから度肝を抜かれることがあるかもしれませんが、ケガをしなければ二ケタ勝利は行きそうですね。
オカピー
2016/05/01 20:48

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