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zoom RSS 映画評「満月のくちづけ」

<<   作成日時 : 2016/04/24 09:22   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1989年日本映画 監督・金田龍
ネタバレあり

三宅裕司が製作総指揮を務めた異色の学園ホラー。

私立女子高校生の高原里絵(現在の深津絵里)扮する高原里絵は美術教師の沢田(寺脇康文)を恋している。親友の智子(松村亜希子)は助けるつもりで、麻美(川嶋朋子)と三人で恋の精霊を呼び出す「こっくりさん」タイプの儀式を行うが、恋のライバルでもある悦子(山本照美)が儀式用のワインを飲んでしまった為に精霊が悪霊化し、誰かに憑依する。三人が悪霊を除こうと研究している間に悦子がトイレで惨殺され、続いて沢田と懇ろになっているらしい体育の吉田教諭(今村明美)が殺され、智子と麻美は里絵にとり憑いたものと判断する。

ここまでは序盤に一人合点の幻想シーンがあるのを別として、のんびりした学園もの的なムードで推移、一向に恐怖映画のようになっていかないうちに不意を打つ形で女生徒が殺され、それでも死体を一切見せずに進行する、昨今のホラー映画とは真逆な、想像をさせる形で恐怖を醸成していくスタイルが割合功を奏して、実際にはそれほど怖くないと言いながらも、それなりに楽しめる。
 が、恋のライバルだけでなく、智子と麻美が殺される段になって疑問符が付き始め、その原因が沢田にあることが判明する辺りからとっちらかって訳が解らなくなる。

沢田教諭に悪霊がとり憑いていることは確かながら、何故に彼に悪霊が取り付いていたのか判然としない。彼も儀式を行っていたようなのだが、その背景が全く解らず腑に落ちない。幕切れもよく解らず、合理性を求めると「何のこっちゃ」ということになるものの、シュールな感じが全体を覆っている為意外と不満を感じず。

高原里絵時代の深津絵里が高原里絵を演ずる(三國連太郎のケースと違って芸名があっての役名らしい)というのが面白く、「相棒」シリーズで名前と顔が一致した寺脇康文が純二枚目に近い形で出演しているのも新鮮。WOWOWの【私を映画に連れてって】というコーナーにかかる映画は、芸術的価値は低いが今は有名になった男女優の若き日を見るのを楽しむべき作品が多い。

見せ方・作り方は全く違うものの、ダリオ・アルジェントあたりをモチーフにしているのかもしれませんなあ。

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コメント(2件)

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ハリウッド映画のように怪獣物かオカルト物かわからないような作りもどうかと思いますが・・・
なぜ、そうなったのかの説明は欲しいでありますね。
ねこのひげ
2016/04/24 16:33
ねこのひげさん、こんにちは。

脚本家が阿呆だったのか、意図的にぼかしたのか、僕が阿呆なのか、よく解らないのですが(笑)、たぶん説明不足です。
オカピー
2016/04/24 22:10

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