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zoom RSS 映画評「はいからさんが通る」

<<   作成日時 : 2016/03/31 09:25   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
1987年日本映画 監督・佐藤雅道
ネタバレあり

1970年代の初めから中盤までの3年ほど少女コミックを読んだ期間がある。二つ年上の姉が購読していた「なかよし」「りぼん」をこそこそ読んでいたのだ。里中満智子、一条ゆかり、山岸涼子といった作家が記憶に残っている。本作の原作を書いた大和和紀(やまと・わき)がご贔屓だったが、彼女の主戦場は「少女フレンド」らしいので、姉は「少女フレンド」も一時購読していたのかもしれない。
 そんな事情があって1978年〜79年に放映されたTVアニメ版も、アニメを卒業して数年経つ大学生だったにも拘わらず、観ていた。最後まで観なかった記憶があるが、聞くところによると放送自体が完投できなかった模様で、はっきりしない。この映画版も観たような気もするが、それもまたはっきりしない。とほほじゃね。

大正時代中頃、武家の血筋を引く令嬢・花村紅緒(南野陽子)はじゃじゃ馬で剣道の達人、その腕前で倒したヤクザな車引き(柳沢慎吾)を子分にする。父親(河原崎長一郎)により行儀見習いの為華族・伊集院家へ送り込まれるが、主人(丹波哲郎)の孫である少尉の忍(阿部寛)が許嫁(いいなづけ)と知らされびっくり仰天、なかなかの好青年であるために好意を抱いていく。
 やがて忍はシペリア出兵に駆り出され、戦死の報が届くが、家に留まる。酒場の乱闘で知り合った雑誌の編集長・青江(田中健)に雇われた紅緒は彼に求婚され、シベリアで生きているという噂の届いた忍を思って葛藤する。

大正7(1918)年に始まるシベリア出兵を交えた波乱万丈のお話であるから、原作を別にしても、もっと長尺にしないと捌き切れない要素を内包しているわけで、ロマンスに特化した狙いは成功しているとは言え、90分という上映時間の為に全く駆け足的となってしまい、甚だ物足りない。
 当時人気絶頂であった南野陽子を主演に据えた純然たるアイドル映画だからさほどマイナスとはならないものの、時代考証も余り正確とは言えない。他方、美術はそれなり頑張っている。

今となっては内容よりも出演陣への興味に尽きる感じで、僕が個人的に余り見かけない南野女史はTVドラマにコンスタントに出演している模様。しかし、何といっても眼目は、現在最も人気のある男優の一人・阿部寛の若き日を見ることであった。若いのはもちろんだが、それ故に実に淡白で現在のあの濃さは微塵もない感じで、演技に至っては【独活の大木】状態。彼が現在のような楽しい演技ができるようになったのはいつ頃なのだろう?

今日甲子園の決勝が行われますが、この映画を見た日に南陽工の試合がありました。南野陽子を頭の字を繋げると南陽になるので面白いなあと思いました○(まる)。本当の話じゃよ。

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コメント(8件)

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阿部寛さんは、優勝賞品である自動車が欲しくてモデルのコンテストに応募して優勝して芸能界入りしたそうで、つかこうへいの舞台でバイセクシャルの刑事をやったことで演技に目覚めたそうです。
この映画では、身長が189pもあるので南野陽子さんはミカン箱の上に乗ってキスをしたとか。
その後、その身長が災いして共演者とのバランスから仕事がなくなり苦労されたようであります。
ねこのひげ
2016/04/03 06:26
ねこのひげさん、こんにちは。

グレゴリー・ペックやチャールトン・ヘストンと同じくらいですねえ。

>ミカン箱
地面を掘るという例もありますね。アメリカでも結構多いお話。
しかし、身長で仕事がなくなるとは・・・TT
演技でカバーできれば関係ないということは、後の実績が示していますけれどね。
オカピー
2016/04/03 20:28
こちらにお邪魔します。公開された翌年?ビデオレンタルで借りて見ました。

>聞くところによると放送自体が完投できなかった模様で

10年以上前にBSで全部見ました。原作中盤時点で打ち切りでした

>南野陽子

彼女が歌う主題歌が良かったです

>>字幕
>たまに修正箇所が解る時
>明るい画面では白い字幕がこれまた・・・

懐かしいですね。それはそれでまた味がありました

>ニコール・カルファン

映画雑誌でグラビアを見て「きれいな人だな」と思いました
蟷螂の斧
2016/09/15 06:59
蟷螂の斧さん、こんにちは。

アニメ版のほうは大学時代TVを持っていない時期があり、多分それで全部観ていないのだと思います。

>南野陽子
大昔になりましたねえ。半分棺桶に足を突っ込んでいるような爺さんですよ。
半年前に観たばかりなのに、もう歌は忘れました(どうもすみません)。

>字幕
悪名高いのが「大統領の陰謀」で、白い壁に字幕が乗ってわけがわからないという方が多かった。
後年それを考慮して白い画面の多い作品では黄色い文字などで対応したケースがあったようにも記憶しています。
いずれにしても、ワープロ印字になってぐっと見やすくなったのは間違いないですね。
懐かしき笛や太鼓、じゃなくて、字幕の時代!

今や映画館で吹き替えを観る時代。TVはともかく、映画館で吹き替えなんて、クリープを入れないコーヒーどころか、コーヒーを入れないクリープですよ(怒)

>ニコール・カルファン
何に出ていたっけ?と思い調べてみたら「ボルサリーノ」でドロンと共演していますね。この共演で恋に落ちたのでしょうねえ。
良いですね、二枚目は(笑)
オカピー
2016/09/15 19:28
>彼が現在のような楽しい演技ができるようになったのはいつ頃なのだろう?

舞台で、つかこうへい氏に鍛えられたからだと言う説があります

>もう歌は忘れました

今youtubeで久々に見ました(聴きました)昭和63年。懐かしいです。

>90分という上映時間の為に全く駆け足的

編集長との結婚式当日に関東大震災。90分で、よくあそこまで描きました。
しかし、その為に鬼島が全く違うキャラになってしまいました

>白い壁に字幕が乗ってわけがわからないという方が多かった。

そう言うエピソードもあったんですね
蟷螂の斧
2016/09/16 00:29
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>つかこうへい氏
不勉強で知りませんでしたが、どうもそうらしいですね。

>90分
短すぎて物足りないという感もありましたが、昨今のやたらに長い日本映画を見ますと、見習ってほしいと思いますね。

>そう言うエピソード
雑誌からのまた聞きですm(__)m
オカピー
2016/09/16 20:00
>大和和紀

それほど有名な作品ではないですが、「ラブパック」も良かったです。
平安朝が舞台。光源氏が出てきます

>昨今のやたらに長い日本映画

「2時間以内に収める事が出来ない監督は駄目だ」と言う人もいます。

>大正7(1918)年に始まるシベリア出兵

大正ロマン
しかし、大正3年から7年は第一次世界大戦
激動の時代でもありました。

関係ないけど、「こち亀」の大原部長も最初は大正生まれの設定でした

蟷螂の斧
2016/09/17 21:56
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>大和和紀
僕が読んでいたのは何だったのかなあ。作品名は記憶にないなあ。
平安朝が舞台なのは横文字というのが面白い。1980年代以降こういう感じで題名を付ける作品が目立ち始めますよね。

>2時間以内に収める事が出来ない監督は駄目だ
一般的な内容であれば、その通りですね。
最近は、普通の恋愛映画が2時間を超える時代。本当に困りますわ(笑)

>第一次世界大戦
詳細は忘れましたが、この流れでシベリア出兵が始まったのでしょうね。

>大原部長も最初は大正生まれの設定
長く続けると、設定も変更が必要になってきますよね。
「サザエさん」もさすがに時代に合わなくなってきたと、新聞に書かれていましたなあ。
オカピー
2016/09/18 22:03

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