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zoom RSS 映画評「ジュピター」

<<   作成日時 : 2016/03/21 09:29   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
ネタバレあり

「マトリックス」シリーズを作っていた頃はウォシャウスキー兄弟、「クラウド アトラス」の時はウォシャウスキー姉弟になり、本作の後ウォシャウスキー姉妹になったらしい。現在かつてのアンディはリリーとなっている。面白いねぇ。

「マイティ・ソー」の神様一家の争いに似た宇宙王国の王位継承争いに、「ミッション・トゥ・マーズ」(2000年)以来ぼつぼつ作られている地球人若しくは地球文明の起源を宇宙人に求める内容を混ぜたようなSFアクションで、怪物同士の喧嘩より幾分マシでも宇宙空間での喧嘩には余り手に力が入らない。

プロレタリア美人ミラ・クニスが、90000歳で暗殺された宇宙王国女王の生まれ変わりと判明した結果、平和主義者の姉タペンス・ミドルトン、頭脳派の末っ子ダグラス・ブース、一番強権的な兄エディ・レドメインとの王位継承争いに巻き込まれる。彼女を護送する役目を負った戦士チャニング・テータムは彼女を守る為に結局、王族に反旗を翻す。即ち、家族を略奪することで彼女を服従させると共に自らの生命と若さを維持する為に地球人を栄養素にする王族の目的を、阻止すべく立ち上がるのである。

ハプスブルク家の宇宙版みたいな一族(語感が似ていなくもないアブラサクス家)が、不老不死を目論んで、10万年前に地球で旧人と自分たちの遺伝子を掛け合わせて現生人類を生み出し、人口爆発した現在遂に収穫し始めようという宇宙の現状が継承問題のいざこざの間に判って来る。
 というお話は、エジプト文明などを宇宙人の英知のたまものと想像するオーソドックスな発想以上に、誠に子供っぽい着想と言うしかないが、まあ、将来宇宙SFを語る時一応トピックにするくらいの価値はあるかもしれない。

いずれにしても片足棺桶組には、宇宙チャンバラはたいして面白からず、これなら日本戦国時代の本当のチャンバラのほうが遥かに楽しめる。TVで観てはダメと言われるタイプの作品であるが、殆どが映画館の最新設備に観た人々によるIMDb投票結果が5.4であるところから推測すると、その映像効果は児戯に類するお話を凌駕するに力不足だったらしい。

高校時代習ったスペイン継承戦争なんて歴史用語を思い出しましたデス。

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パピとママ映画のblog
2016/03/21 20:24
「ジュピター」
ペラッペラな感じ。一体何故こんなにペラッペラなのだろうか?物凄い勢いで全宇宙を牛耳っているはずのアブラサクス家。だが、全然そんな感じがしない。拠点の惑星も全然栄えているようには見えない。そのことだけでなく、あらゆる事がチープ過ぎる。アブラサクス家の母の彫像ときたら!私でも彫れる、かも。王家の証しが解るのが、蜂がたかってるからって…そりゃ無いよ。重力のベクトルを逆にして浮き、サーフィンの要領で宙を舞う、そんな戦い方が万能だなんて…無いでしょ。狼と人間のDNAの掛け合わせ…が、耳が尖っているだけ... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/03/24 12:50

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ビジュアル的には結構好きですがね。
これは金がかかっているな〜ですね。
でも話がね。
凡平でありますな。
それでもなんとか元は取ったようでありますけどね。
ラジー賞をいただいたようです(≧◇≦)
ねこのひげ
2016/03/21 18:25
ねこのひげさん、こんにちは。

映画は映像と物語の総合で判断すべきというのが、持論でありますが、TVで観ているせいか、最近は物語が強くなっているような感じがしますよ。
但し、昔の映画はショットのアングルとか、ショットの組み合わせとかといった純粋に映画的な角度から楽しめるので、小さな画面でも余り関係ないですね。

>ラジー賞
ふーむ、確かにラジー賞好みですかね。壮大なバカバカしさ(笑)
オカピー
2016/03/21 21:11

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