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zoom RSS 映画評「オオカミは嘘をつく」

<<   作成日時 : 2016/03/15 08:11   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2013年イスラエル映画 監督アハロン・ケシャレス、ナポット・パプシャド
ネタバレあり

現実に行方不明事件が多いアメリカに誘拐ものが多いが、こちらはイスラエル製である。

連続少女誘拐殺人を捜査中の刑事ミッキ(リオル・アシュケナージ)が、教師ドロール(ロテム・ケイナン)を犯人と目星を付けて拉致、署長の命令も無視して強引に被害者の死体を掘らせようとするが、ここに最後の被害者の父親ギディ(ツァヒ・グラッド)が現れ、二人とも昏倒させた挙句、その為に引っ越した自宅の地下室へ監禁する。
 娘の頭部を探し当てたいギディは、犯人を挙げたいミッキに事情を話して協力させ、最終的には復讐の為に殺そうと持ち掛ける。しかし、ミッキとしては証拠固めができれば良いので、抑制的である為、結局再び束縛されてしまう。
 そこへ彼を心配したギディの父親(ドヴ・グリックマン)が現れるが、孫を殺されている為犯人への憎悪は息子と変わらず、自ら協力者になり、二人にとっては益々厳しい状況になる。
 ミッキのアイデアによりドロールが口から出まかせを言い、ギディがそこへ探しに出かけた後父親が何故か気を失い、その隙にミッキは家から抜け出す。しかし、細君に電話すると娘が行方不明と告げられた為慌てて舞い戻ると、怒り心頭のギディがドロールの首を切りかかり、結局娘の居場所を聞き出す前に教師に絶命されてしまう。
 ドロールの家を公式に調べていた警察は何も発見できずに引き上げるが、娘は特別に仕上げられた隔離部屋に眠っている。

利害の一致により敵になったり協力者になったり、情報を得る為に生かしておく必要が出たり、状況に応じてその配置が色々と変わってくる展開ぶりがなかなか面白いサスペンスで、そこを買って☆★は多めに付けたが、ミステリーや捜査ものとしてはかなり乱暴な設定に推移する。
 特に疑問なのは、ギディによれば犯人が痛め付けた後強姦しているのに、警察がDNAから犯人特定をしようとしている風には全く見えないこと。30年以上前なら解らなくもないが、現在ではほぼ特定できる精度にまで上がっている。これにより本作はお話の為のお話に終わっている。また、父親がケーキを食べた直後に失神してしまうのもご都合主義。ギディが睡眠薬でも仕込んでいたのだろうか。ミッキが舞い戻ると嘘のように起きて来るから益々不自然な印象を受ける。

最後の一幕は、序盤のミスリードが効果を発揮、相当後味が悪い(褒めたくはないが、このジャンルとしては一応褒め言葉)。

邦題は、勘の良い人にとってはネタバレとなってしまいますな。

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オオカミは嘘をつく ★★★
クエンティン・タランティーノが絶賛したことで注目を浴びた、イスラエル発のサスペンススリラー。少女暴行事件の容疑者、彼への復讐(ふくしゅう)を画策する被害者の父、強引な手口で事件を調べる刑事の思惑や感情が交錯しながら、事件の思わぬ真実が浮かび上がる。メガ... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/03/16 09:51
「オオカミは嘘をつく」☆・・・・・コメディだったの?
これは最高! さすがタランティーノが「今年一番の映画!」って言っていただけのことはあるっ! こんなにも残酷で恐ろしい映画なのに、こんなにも大笑いすることになるとは・・・・・ ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2016/03/16 10:43

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
タランティーノが絶賛したというのが、よくわかる映画でありましたね。
彼もかなり無茶というか矛盾したところがあっても強引に進めていきますからね。
『イングロリアス・バスターズ』しかり『ジャンゴ』しかり・・・『ヘイトフル・エイト』しかり・・・(≧◇≦)
ねこのひげ
2016/03/20 13:55
ねこのひげさん、こんにちは。

>タランティーノ
IMDbで、彼の作品はどんどん評価を上げ、彼のお勧めの作品も評価を上げている現実に、僕は相当がっかりしています。
オカピー
2016/03/20 19:25

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