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zoom RSS 映画評「STAND BY ME ドラえもん」

<<   作成日時 : 2016/03/14 09:54   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・八木竜一、山崎貴
ネタバレあり

1969年僕が小学高学年の時に連載が開始された漫画「ドラえもん」。友達の家で何話が読ませてもらううち、TVアニメになると良いなあと思った。僕が大学生の時に本格的にTVアニメ化されると知って「7,8年前だったら観たのに」と残念がったものである。実は中学時代の1973年にもTVアニメ化されたらしいが、全く記憶にない。73年はコミック(元々殆ど読まなかった)やアニメを卒業した時期に当たるので、知っていても観なかったかもしれないが。

本作は、どうも恒例行事のように毎年公開されている映画版「ドラえもん」とは違うものらしく、原作者の藤子・F・不二雄生誕80年を記念し初めて3DCGにより作られた作品とのこと。普段の映画版を観たことがないので、この辺は全くの受け売りでござる。そうした事情につき、ドラえもん総集編の趣きあり。

風采冴えず、勉強もスポーツもダメ、性格も軟弱といった具合に将来性のない小学生のび太(声:大原めぐみ)を心配して、孫の孫が22世紀の未来からやって来て、ドラえもん(声:水田わさび)という猫型ロボットを置いていく。のび太が幸福を感じられるまで帰れない、逆に言えばその時には帰らなければならない、と設定されて。
 かくして、TVシリーズや映画版をまともに観たことのない僕でも知っている“タケコプター”と“どこでもドア”が登場する。

中盤から後半にかけては、可愛い同級生しずか(声:かかずゆみ)へののび太の思いを軸としたエピソードが連なり、プロポーズやそれに対する良い返事を期待しての雪山遭難騒動などのドタバタ。最後は、のび太が幸福を感じた為にドラえもんが未来に戻ることになる。しかし・・・

というお話でありますが、ずぼらで軟弱至極なのび太がジャイアン(声:木村昴)との対決で歯を食いしばって奮闘する終盤など、些か作劇が極端で、そこに子供めいたものを感じる。打ち出の小づち的な道具を使って楽だけしようとしているわけではありませんよという教訓的配慮があるにしても、無理がある。

タイム・パラドックスの問題も相当気になる。未来から来た子孫は最初に紹介されたようにジャイ子の血を引いているのか、それともしずかの血を引いているのか。いずれにしても雪山騒動の結果次第でその子孫は存在しないことになる。やはりパラレル・ワールドの解釈を加えないと成り立たず、加えても疑問が多い。

脚本と共同監督が山崎貴なので普段はご覧にならない実写映画ファンも一部、映画館に駆け付けた模様。

藤子氏は、「ドラえもん」の前に「21エモン」を書いているけれど、知らない人も多いだろうな。これも同じ友達の家で読んだ。

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STAND BY ME ドラえもん
公式サイト。藤子・F・不二雄原作、八木竜一、山崎貴監督。(声)水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、妻夫木聡。「ドラえもん」は原作の漫画、テレビアニメ、映画 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
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□作品オフィシャルサイト 「STAND BY ME ドラえもん」 □監督 八木竜一、山崎 貴□脚本 山崎 貴□原作 藤子・F・不二雄□キャスト(声) 水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村 昴、関 智一■鑑賞日 8月8日(金)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2016/03/14 18:52

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
1996年生まれの息子は物心ついた時からどっぷりと「ドラちゃん」ワールドにはまっていったので、TV録画も沢山あります。親子でドラえもんとゴジラの新作の併映館に行ったことも懐かしい思い出ですわ。
すでに高校も卒業した(多分)頃だったので、流石にこの映画は観てないと思いますが、当時の予告編を見ていると主題歌とか泣かせる演出がされていたような・・・。
山崎貴もかんで。いたんですねぇ。
TV番組は世界中で放送されているようで、ジャン・レノがCMに出てるのはフランス版もあるのかもと思っちゃいますね。
十瑠
URL
2016/03/14 10:18
十瑠さん、こんにちは。

うちの1996年生まれの甥っ子は「ハリー・ポッター」にどっぷり。その関係もあって今年の9月から1年間イギリスに留学ですと。イスラム国がテロを起こすと宣言しているので「止めろ」と言っているのに。

>懐かしい思い出
それは良いなあ。
残念ながら、僕は親子での映画に関する思い出はないのです。

>泣かせる演出
ありましたが、老骨には余り響きませんでしたよ。
再編的な作品故に、同時代的にオリジナルを観た方はぐっと来たようですが。

>山崎貴
彼にはやはりVFXを使いまくった実写で頑張ってもらいたい。

>フランス版
もあるようですね。
オカピー
2016/03/14 19:21
フランスだけでなくオランダやスペイン・・東南アジア各国でもテレビ放映されており、人気のようです。
打ち出の小づちが共通項のようであります。
現実にはそうはいきませんからね。
ねこのひげ
2016/03/20 13:59
ねこのひげさん、こんにちは。

>テレビ放映
wikipediaの英語版で、各国の「ドラえもん」TV放映についてまとめられていました。
韓国嫌いが、「ドラえもん」パクリ騒動を繰り広げていますが、嘘であることが解りますね。彼らは30何年か前のコミックのパクリ(これは事実)を拡大して、TVのそれもそうであるように言っていますが、勿論許可を得て放映しているわけですよね。内容が韓国風に変えられているのでそういう疑いが出ているわけですが、変更を含めて許可しているので、全く問題なし。
インドで「巨人の星」がクリケットに変えられて放映されていますが、韓国嫌い事実上のネトウヨは何の批判もしない。差別が甚だしい。

>現実
だから、ああいう地道な描写も入れてバランスを取っているのでしょうが、余りうまい作劇でなかった気がします。
オカピー
2016/03/20 19:22

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