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zoom RSS 映画評「ブライド・ウェポン」

<<   作成日時 : 2016/01/08 09:46   >>

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☆★(3点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督ジョン・ストックウェル
ネタバレあり

エージェント・マロリー」で既にお目にかかっていたから、敢えて観る必要もないと思いつつ、格闘技出身の女丈夫ジーナ・ガラーノが暴れまわるというので、またお目にかかることにした。

そのジーナは、新婚旅行に出たカリブ海の小島で夫カム・ジカンディが救急車で運ばれた後姿をくらましたので、警察に捜索を頼むが、捜索するどころか彼女の邪魔ばかりする。そうはさせじと強制送還中に脱出、最初に声を掛けた青年イスマエル・クルス・コルドバを脅迫して端緒を探り当て、さらに悪徳警官ルイス・ガスマンを脅迫し、骨髄移植というトホホな理由で夫を誘拐した犯罪組織の親分アマウリー・ノラスコに辿り着く。

というお話は実際にはどうでも良いようなもので、彼女の格闘技仕込みのアクションを見せるのが眼目だが、いつも通りジョン・ストックウェルの見せ方が無気力でひどい。
 大体この監督さん、眼目に至るまでが長くて退屈させるのだが、旧作より幾分マシとは言え、ジーナ・ガラーノのアクションが出るまでかなりまだるっこい。

が、もっといけないことに、映画文法、映像言語などという観念に全く興味のなさそうな画面構成に早々に観る気が失せる。細切れカットでモンタージュ若しくはカット割りの意味することなんかどうでも良さそうであるし、アクションになると突然画面が激しく揺れ出すのも馬鹿の一つ憶え(但し、本作は全体的に揺れていたと記憶する)。
 流行の揺れる画面は主観ショットの事実上の放棄である。POV映画では主観ショットのみだから客観ショットとの組合せによる効果的な作劇ができない。そうでない一般的な映画では、従来固定(ここでは揺れない画面のこと、従って通常の移動撮影の類も含まれる)ショットが客観ショット、揺れる画面が主観ショットという観客との暗黙の約束があったものだが、最近では揺れる画面は主観でないことが多い。結局は主観ショットの放棄で、どちらにしても映像(映画)言語という観点から言えば寧ろ表現の可能性を狭めているのである。

最近のデタラメな映画を見ると、どうしても映画評ではなく映画論になってしまう。どうもすみません。

2015年最後に鑑賞した作品が、これではね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
格闘家としての人気を利用して金儲けをしたんでしょうけど、安易すぎたということでしょうね。
元柔道家の方はバラエティー番組で活躍されておられますけどね。
ねこのひげ
2016/01/11 06:34
ねこのひげさん、こんにちは。

企画より、監督のレベルが問題でしたよ^^;
この人、何本か観ていますが、碌なものがない。良く言って凡監ですね。

>元柔道家
オリンピック決勝で勝ったと思ったら負けたあの人ですね。
日本人の贔屓目もあって間違いなく勝った試合ですが・・・
今年は知りませんが、来年はもう出ていないのではないですか? TVの諸行無常は甚だしいですからねえ。
オカピー
2016/01/11 18:51

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