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zoom RSS 映画評「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」

<<   作成日時 : 2016/01/29 08:32   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・三池崇史
ネタバレあり

高橋のぼるの同名コミックを、三池崇史が映画化したバイオレンス・コメディー。この監督、ビデオ時代の癖なのか、依然年間3〜4本コンスタントに撮っているが、常に観るわけではないものの、かなりの確率でお付き合いしている。続編が公開されるのに合わせた放映らしい。どうでも良いお話なので、相当端折って紹介致しやす。

巡査・菊川玲二(生田斗真)は馬鹿すぎて首になったという体裁をもって、麻薬王(岩城滉一)を捕える為に潜入捜査官モグラに転身する。その子分・日浦(堤真一)は麻薬嫌いで、面白い相手には人情に厚く、結果的に面白い菊川と意気投合する。
 かくして麻薬王の支配する数寄矢会の組員となった彼は、麻薬王の庶子・月原(山田孝之)の画策するロシア人との取引の情報を得るが、既に正体を見破っていた相手にはめられてしまう。さて、このピンチをどう凌ぐか。

と書けば、それなりに真面目なお話に見えるが、主人公が町を走行する車のボンネットに全裸で縛られてさらし者になる最初の場面から下ネタを大量にちりばめて進行するのは、原作由来か、三池監督或いは脚本の宮藤官九郎の趣味か(それが問題・・・ではない)。欧米の下ネタ喜劇よりは親しみが湧くのはやはり日本人同士という相性なのかもしれないが、それでも、死を覚悟した活動を前に童貞を捨てようと必死になるのは、かつての欧米産思春期映画のようで程度が低い。といったまっとうな批評はダメなのでしょうな、こういう作品には。

お話が比較的真面目になる後半では、敵対する禿の組長(岡村隆史)の襲撃により足を失ったはずの日浦が寧ろ強力な義足を付けて前よりも強くなるといったナンセンスぶりで別の形の喜劇スタイルを打ち出し、笑うことは出来る。可笑しいがそう面白くはない(面白いと可笑しいをごっちゃに使う人が多すぎる)。この下ネタ感覚とお笑いのくだらなさを考えれば、寧ろそうした傾向に甘い欧米人の方に受けるかもしれない。

最後は麻薬嫌いの三人が集まって新しい組を立ち上げる。多分続編はこの三人の活躍を描くのであろう。

1年以上前にWOWOWで放映された時は無視し、今回地上波で見るというのも間抜けな話だが、大幅な放送枠拡大につきエンディング・クレジットを除いてノーカット放送。

昨今の日本映画は長いから、地上波放送ではスタジオジブリ映画を除いてノーカット放送は殆どない。そんな中、今回の放送は評価に値する。CMが入るだけでも本当はダメなのだけれど(CMをカットして繋いでもフェイドアウトされるので印象が変わってしまう)。

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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
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2016/01/29 15:19
『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』
□作品オフィシャルサイト 「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」□監督 三池崇史□脚本 宮藤官九郎□キャスト 生田斗真、堤 真一、仲 里依紗、山田孝之、岡村隆史、上地雄輔、       的場浩司、吹越 満、遠藤憲一、皆川猿時、大杉 漣、岩城滉一■鑑賞日 2月15日(... ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
三池さんの迫力ある演出には感心しますが、作りが雑になるのには参りますな。
全裸でボンネットに縛られるシーンは、主役の生田斗真くんが実際にやったそうで、見えるんではないかとはらはらしたそうであります。

そういえば『インデペンデス・ディ』の続編に続き『トップガン』の続編が作られるようで、やめておけと言いたくなります。
ねこのひげ
2016/01/31 09:24
ねこのひげさん、こんにちは。

>迫力ある演出
僕らの時代の表現で言いますと、パンチのある演出(笑)。
パンチのある、はもう死語のようですが。

>続編
こうスパンを置いた続編は事実上のリメイク。
ビデオも衛星放送も何もなかった時代なら、四半世紀前のリメイクも仕方がありませんが、いつでも昔の映画が観られる今、こういうのは映画人の怠慢ですよね。
オカピー
2016/01/31 13:41

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