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zoom RSS 映画評「サボタージュ」(2014年)

<<   作成日時 : 2015/11/26 09:33   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督デーヴィッド・エアー
ネタバレあり

アーノルド・シュワルツェネッガーの作品だからアクション映画かと思ったら、かなりミステリー色が濃い。

生きる伝説シュワちゃんに率いられる麻薬取締局の特殊班(潜入捜査班)9人が麻薬カルテル制圧に成功、その際に一味の持つ何億ドルもある中から1000万ドルを下水道を使ってネコババしようと企む。が、後で下水道を訪れてみると見当たらない。しかも、お金に関して上層部から疑いを持たれて9人とも謹慎処分になる。漸く処分が解けて喜ぶのも束の間、仲間が一人一人殺されて行き、互いに疑心暗鬼になっていく。

誰が彼らを殺しているのかという(第二の)謎を追って、シュワちゃんと地元警察の女刑事オリヴィア・ウィリアムズが互いに情報を交換する形で捜査を進めていくが、シュワのグループには犯人がいるかもしれない、というサスペンスも交えながら捜査ものとしてそこそこ興味を呼ぶように作られている。
 これに絡むのが敢えてここまで言及しなかった、誰がお金のネコババ(のネコババ)をしたのか、という第一の謎である。

作者(脚本スキップ・ウッズ、監督及び共同脚本デーヴィッド・エアー)が本来なら簡単に結びつけたくなる二つの謎を切り離して進行させた意向を汲んで言及しなかったわけだが、実際この二つの犯行は別人の手になるものである。しかし、第一の謎が第二の謎を生んでいるという論理的な繋がりがある。
 ミステリー仕立てにつき詳細を記さないので具体的な問題点が指摘できないのが歯がゆいながら、かなり杜撰なミステリー設計であること認めつつ、一応捜査ものとしてのムードを買って☆★は大盤振る舞い。

最近の映画の悪い癖で必要以上に人体を損壊しているのは気に入らないし、終盤シュワと女刑事が犯人を追う場面で民間人を巻き込み過ぎて後味が極めて悪く、幕切れの一幕も全くすっきりしない。ご覧になればこの感覚は大体お解りになるだろう。

シュワと女刑事が結局殺されて発見される仲間の一人を訪れる時の(ミスリード的)クロスカッティングが映画的に興味を呼ぶ。肩すかしとして比較的よく使われる地理的クロスカッティングではなく、時間的クロスカッティングなのである。同じ場所における前の出来事の説明にもなっていて、なかなか上手い。今後この手が増えるかもしれない。

ヒッチコックに同名映画があるので、2014年を付記しました。最近リメイクでもないのに同じ題名というケースが多いのだよ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
エンブレムのデザインと同じように類似性のあるタイトルは禁止させますかね(笑)
ねこのひげ
2015/11/29 08:51
ねこのひげさん、こんにちは。

「初恋」といった、ありふれた単語のものはともかく、長い特徴的なものは本当に禁止させたいですね^^
オカピー
2015/11/29 20:02

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