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zoom RSS 映画評「海月姫」

<<   作成日時 : 2015/11/11 09:38   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・川村泰祐
ネタバレあり

TVアニメ・シリーズ化もされたことがあるらしい漫画家・東村アキコの人気コミックを川村泰祐が映画化したコメディー。

くらげオタクの能年玲奈はイラストレーターになろうと上京、男の要らない生活を標榜するオタクが集まっている男子禁制のアパート“天水(あまみず)館”に引きこもってうだつの上がらない日々を送っている。好きなくらげを見に行ったペットショップの騒動でそうとは気づかないまま女装の若者・菅田将暉に助けられるが、男子禁制の部屋で彼が男性であると気付いて大いに慌てる。
 後日女装姿で再び現れる少年は、実は地区開発プロジェクトを進める地上げ屋と手を組もうとしている国会議員・平泉成の次男で反骨精神いっぱい、「“天水館”が壊されたら生きていけないだろう」とおたく五人組をけしかけ、玲奈嬢のアイデアが元でファッション・ショーをやることにし、選挙運動中の父親の邪魔を企てる。思惑が辺り父親のパーティーには誰も集まらず、彼女たちが昼夜兼行で作ったアイテムの数々は好評を得る。

ごく単純化するとこういうお話だが、実際には、議員の長男で秘書をしている長谷川博己と菅田君との間で三角関係になる恋愛映画的な要素もある。見栄え的にはくらげの王子様に見える優しい長男が惹かれながら、精神的に引っ張ってくれた弟君に感謝し傾倒せざるを得ないという形で、けりがつけられる。僕は全く恋愛映画として観なかったのでその点で不満を覚えないが、この辺りが描き込みが不足している為に不満を感じる方もいらっしゃるだろう。

昔オタクは男性の専売特許の感があったが、近年は女性陣も色々な分野でオタクを標榜、僕の友達にもいる鉄ちゃんの仲間も本作に出て来る(池脇千鶴)ように珍しくない。時代劇おたく(本作では「三国志」好きの太田莉菜)も増えているらしい。

そういう社会風俗の実相を考えれば勿論本作とて現実を反映していないわけではないが、本質的に現実から遠い内容であろうと思う。しかし、僕は、実写映画がアニメに近寄りコミックやアニメが現実に接近している中、「ファンタジーが本来のコミック的な姿であろう」と、高級ぶらない態度に寧ろ好感を覚えた。現実から甚だ乖離しているからこそ現実が見えることがあると思うのである。逆に、例えば、玲奈嬢が本作の前に主演した「ホットロード」は現実寄りに見えながら、半端な現実味である為に却って子供っぽい印象を禁じ得ていない。
 昨今、コミックを実写映画化する日本の実写映画製作者・監督はこの辺を勘違いしているような気がする。

女優陣のオタク演技、菅田将暉君の女装姿が、なかなか面白い。

コミックのTVアニメ化、続いて映画化というパターンが多い模様。ネタ不足というより・・・

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海月姫〜JeJeJeなつながり
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ある程度ヒットした漫画や小説に便乗しようとしているのでしょう。

能年玲奈さんも大変なようで・・・
ねこのひげ
2015/11/15 09:13
ねこのひげさん、こんにちは。

同じ原作では、柳の下の泥鰌とも言いにくいなあ。

>能年玲奈さん
何か聞いたような気がしますが、分りません(笑)
オカピー
2015/11/15 18:51

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