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zoom RSS 映画評「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

<<   作成日時 : 2015/10/09 09:01   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督ジョン・タートゥーロ
ネタバレあり

男優ジョン・タートゥーロが脚本と監督もかねて主演したコメディー。前回の監督作はすっかり内容を忘れてしまった「天井桟敷のみだらな人々」(1998年)だから随分久しぶりだ。

祖父から継いだ書店を潰してしまったユダヤ人のウッディ−・アレンがお金儲けを模索、現在は花屋でバイトをしている元バイト店員タートゥーロに、レズビアンの女医シャロン・ストーンとその恋人ソフィア・ベルガラとの3Pに応じるように説得、これを契機に自らをポン引きに中年ジゴロ商売を始める。
 タートゥーロは、夫が死んで以来墓参以来の外出は初めてらしい厳格なユダヤ教一派の未亡人ヴァネッサ・パラディーを慰める役をアレンから仰せつかって彼女に恋心を覚え、ジゴロ商売に力が入らなくなる。
 その動向を彼女に恋するユダヤ教会のパトロール隊員リーヴ・シュレイバーに知られた為にアレンはユダヤ教の審議会に書掛けられる羽目になり、彼女の証言で無罪放免になったものの、タートゥーロはすっかりその気を失い町から出るつもり。しかし、その矢先二人の前に魅力的なフランス美人が現れる。

タートゥーロは、アレンの映画を相当研究したのだろう、アレンの出ている場面はアレン映画と見紛うほど。様々なタイプのジャズを配したBGMもアレン映画を彷彿とする。内容は調子の上がらない時のアレン映画より面白いくらいで、審議会をめぐるゴタゴタではユダヤ・コミュニティーならではの風俗点出が感興を呼ぶ。

本作の眼目は似合わない二人がジゴロ商売を始めるずれ具合で観客をニタニタさせること。ジゴロをテーマにしながら、アレン映画もどきだから最近流行りのお下品ドタバタ喜劇に走らず、下ネタを最小限に抑えた台詞に気の利いたものが少なくない。出演中にアレンさんも相当アドヴァイスしたのではないかな。

失恋の傷心を挟み「もはやこれまで」と思わせておいて「あるいは・・・」と転回する幕切れも、上映時間90分という小品にふさわしい味の良さ!

ユダヤ人というのは、本当はユダヤ教を信じる人のことで、純粋な民族としてはヘブライ人というのが正しいらしい。エチオピアのユダヤ教信者が黒人ながら、ユダヤ人と言っているのは昔から知っている。

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ジゴロ・イン・ニューヨーク★★★.5
不況で経済状態の悪い友人同士の男性2人が金もうけに男娼(だんしょう)ビジネスをスタートしたところ、思わぬ騒動に巻き込まれていくブラックコメディー。監督業でも才能を発揮している『バートン・フィンク』などのジョン・タートゥーロ監督、脚本、出演で、彼の友人で... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2015/10/09 19:00

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
どうも一神教というのは疲れますな。
ねこのひげ
2015/10/11 17:56
ねこのひげさん、こんにちは。

イスラム教ほどではないにしても、ユダヤ教も宗派によってはかなり頑迷ですね。

>一神教
アウグスティヌスの膨大な著作「神の国」を読んで、一神教信者が多神教を憎む理由がかなり解りました。
僕自身は、多神教で良いと思いますが。
オカピー
2015/10/11 20:55

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