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zoom RSS 映画評「スガラムルディの魔女」

<<   作成日時 : 2015/09/29 09:22   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2013年スペイン映画 監督アレックス・デ・ラ・イグレシア
ネタバレあり

映画マニアには有名らしいアレックス・デ・ラ・イグレシアという監督を初鑑賞。ホラー・コメディーである。スペイン映画らしい猥雑な印象は初期のペドロ・アルモドバルに近い。

失業で妻マカレーナ・ゴメスと別れたウーゴ・シルバが焼けくそになって息子も巻き込み、知り合ったばかりのマリオ・カサスらと宝石店強盗を敢行する。タクシーで何とか逃げた先は、バスクの魔女たちが住むと言われるスガラムルディという村。カルメン・マウラをリーダーとする魔女たちは、捕えたシルバたちを食し、息子を“母”と崇める巨大女神に捧げるパーティーを行おうとするが、彼女の娘カロリーナ・バングがシルバに惚れてしまった為に予想外のドタバタに発展することになる。

カルメンとカロリーナ以外の魔女がゾンビみたいに小汚すぎて好みに合わないが、乗ったタクシーの運転手と乗客、携帯のGPSで彼らを追ってきた元妻、強盗犯を捉える為に彼女を追う警部二人組が次々と村にやって来て巻き込まれるというのが誠に喜劇的な設定で嬉しい。三人の魔女というのは「マクベス」など古典の定石で、そこはかとなく古典をなぞっているだろうか。

それ以外の細かいギャグは大して笑えず、「ロード・オブ・ザ・リング」(2001年)を意識した台詞なども聞き洩らす可能性大。巨大女神に飲み込まれた息子がそのまま出て来る辺りはアルモドバルに通ずるが、最後の妙なハッピーエンドを見ても、恐怖劇的展開のうちにどうもスペインでも草食系が増えているらしい男性への皮肉を底に忍ばせたように思われる。“女は娼婦”のフランス流になぞって言えば、スペイン流は“女は魔女”といったところである。

30年位前に紹介されたグロテスクな映画ばかり作る前衛監督ドゥシャン・マカヴェイエフは何をしとるかのお。

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スガラムルディの魔女 ★★★
『気狂いピエロの決闘』などで熱狂的な支持を集めるスペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア監督が放つ異色作。強盗計画を実行して逃亡中に魔女伝説の地として有名なスガラムルディに迷い込んだ強盗団が繰り広げる決死の脱出劇を描き、スペイン版アカデミー賞とも呼... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
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14-260「スガラムルディの魔女」(スペイン)
俺たち指環を捨てる旅に出るのか  失業と結婚生活の破綻でヤケを起こした男ホセは、仲間たちを率いて白昼堂々、息子連れで宝石強盗を決行する。  しかし逃走の途中で道に迷い、スガラムルディという不気味な村に来てしまう。そこは、世にも恐ろしい人喰い魔女伝説が残る、あまりにも危険な場所だった。  急いで村から離れようとするホセたちだったが。(「allcinema」より) ...続きを見る
CINECHANが観た映画について
2015/10/02 00:46

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
魔女はやはり美女であってほしいですね。
『タワーリングインフェルノ』のジョン・ギラーミン監督(89歳)が亡くなりましたからね。
ドウシャンも・・・と思って検索してみたら、82歳で健在のようで、1993年に『ゴリラは真昼、入浴する』という映画を発表しておりますね。
ねこのひげ
2015/10/04 11:00
ねこのひげさん、こんにちは。

>ジョン・ギラーミン
先月亡くなったんですね。
「タワーリング・インフェルノ」「キング・コング」「ナイル殺人事件」・・・結構好きな監督でした。
合掌。

>『ゴリラは真昼、入浴する』
ああ、タイトルは知っています。
ドゥシャン・マカヴェイエフの監督作でしたか。
オカピー
2015/10/04 14:23

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