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zoom RSS 映画評「ジャコ萬と鉄」(1964年版)

<<   作成日時 : 2015/08/06 07:07   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1964年日本映画 監督・深作欣二
ネタバレあり

梶野悳三の小説「鰊漁場」を黒澤明と谷口千吉が共同脚色した作品を深作欣二がリメイク。森田芳光の「椿三十郎」同様に同一脚本を使っているから、音楽風にリテイクと言った方が近いくらいじゃろう。当然お話も同じなので、自分の過去記事からコピペして役者名だけ差し替えるというインチキをしてしまおう。

終戦直後、北の漁場に隻眼の暴れん坊のジャコ万(丹波哲郎)が流れ込んで無法の限りを尽くすが、網元(山形勲)は弱みを握られている為手出しが出来ない。そこへ死んだと思われていた網元の長男・鉄(高倉健)が帰ってきて激しいにらみ合いが続く。

オリジナル同様ジャコ万を追いまわすアイヌ女(高千穂ひづる)が狂言回し的に出入りし効果を出しているが、翻って、オリジナルから唯一いじった点が不満である。即ち、鉄が秘かに思慕する少女の扱いである。Yahoo!映画の投稿者とは逆の意見で、オルガンを弾くような遠い世界の女性であるから彼が雪道を遥々通う意味が生まれる。僕はオリジナルにおけるこのロマンチシズムを頗る黒澤明的と思ったものだが、本作のように労働者階級の者同士(鉄は網元の息子であるから、まあ資本側であるが、ブルジョワという程ではない)では面白味が薄いのではないだろうか。その他の人物が醸し出す野趣とのコントラストという意味でも労働と関係なさそうな少女のほうが良い。

個人的にはオリジナルも本作も生活に追われる人々が発散する野趣の魅力に尽きる作品と思うが、指摘部分以外に違いがなかいために面白味に不満が残り、出来栄えは互角と思ったものの、☆★は少なめにした。悪しからず。

健さん、後年に比べると多弁だね。

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コメント(2件)

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アイヌ女・・・・多少なりともオリジナル性を出したかったんでしょうな。
ねこのひげも少女のほうがいいと思いますがね。
ねこのひげ
2015/08/09 08:10
ねこのひげさん、こんにちは。

こちらもなかなか良いのですが、オリジナルを観てからさほど経っていないこともあり、俳優の違いを楽しむくらいしかなかったですね。
オカピー
2015/08/09 10:02

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