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zoom RSS 映画評「コルドラへの道」

<<   作成日時 : 2015/08/10 09:25   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
1959年アメリカ映画 監督ロバート・ロッセン
ネタバレあり

NHK−BSはハイビジョンに一本化されてから映画放映数が減っただけでなく、再放送が増え、数年前にWOWOWが放映した作品ばかり取り上げてとんと冴えないのであるが、火曜日13時からの枠を西部劇枠としているらしく、ここには上出来とは限らないが(今となっては)貴重な作品がよく出て来る。このロバート・ロッセンの西部劇もその口である。

第一次大戦の頃、メキシコ国境が舞台。
 兵士・将校の武勲を評価する少佐ゲイリー・クーパーが、既に名誉勲章を授けることに決まっているヴァン・ヘフリン、タブ・ハンター、リチャード・コンテ、ディック・ヨーク、マイケル・カランの五人をコルドラの基地まで連れて行くことになる。パンチョ・ヴィラ率いる革命軍がうろちょろする中の強行軍で、名誉勲章を敢えなく退けられた将軍の嫌がらせで護衛がつかない。しかも、革命軍を庇護したかどで訴えられている米女性リタ・ヘイワースというお荷物がある。
 しかし、英雄的行動をとっても彼らの中には人品卑しい者がいて、実は基地には行きたくない彼らの要求を一切呑まない愚直な少佐に対し、前の戦いで彼が取った敵前逃亡を知っている者が脅しをかけたりいつか殺してやろうと狙ったり、緊迫したシチュエーションの中強行軍が続く。

というお話で、ちょっとした極限状況ドラマになっている。
 かつて臆病な行動を取ったが愚直な余り歯向かう者と臆せず対峙する少佐が、勇猛だが人間的には問題の多い名誉勲章受賞者をめぐって、“臆病”と“勇気”について考察するというしかつめらしいテーマを前面に出し、クーパー自らが作者の掲げたテーマを体現していく辺りただの西部劇は作るまいというロッセンらしい狙いが見えるが、リタの配置を含めて、ひどく型通りでそう面白いとは言いがたい。

が、昨今の大衆映画が余りにだらしない作りをしているので、この時代のきちんとした作劇に襟を正して見る気にはして貰える。画面が暗く、全体的に重苦しいだけに推移するのは気に入らないが、人品卑しき者の脅迫に屈せず基地にきちんと連れて来た少佐の愚直さに真の勇気を見い出させる幕切れには少し感動させるものもある。

「コロラドへの道」とずっと思っていましたぜ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、新聞のDVDの広告でも『コロラドへの道』となっておりました(^o^)/
ジョン・ウェイン特集のDVDは欲しかったな〜
ねこのひげ
2015/08/14 06:15
ねこのひげさん、こんにちは。

ひと月に何回か載っていますが、そんなことがありましたか。

>ジョン・ウェイン特集
西部劇と戦争映画とで出ていますよね。僕は西部劇の方が欲しいです。ただ、西部劇は全部見てますが、戦争映画には幾つか観ていないものあり。でも余り買いたくない(笑)

オカピー
2015/08/14 21:58

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