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zoom RSS 映画評「るろうに剣心 伝説の最期編」

<<   作成日時 : 2015/07/12 09:24   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・大友啓志
ネタバレあり

和月伸宏の人気コミックの映画版第3弾は第2作の後編で、監督は引き続き大友啓史。

前作の最後で緋村剣心(佐藤健)を助けた謎の人物(福山雅治)が少年時代に彼を鍛えた師匠と判明、明治政府に復讐し日本を支配する野望を持つ志々雄(藤原竜也)を倒すべく秘術を授けて貰う。彼より前に海に落ちた神谷薫(武井咲)も救助されて病院で回復を待つ。
 内務卿・伊藤博文(小澤征悦)は志々雄との密約に従って剣心を捕え、彼と闘う為に剣心もわざと捉えられる。政府は彼を斬首にする芝居を行い、役人・斎藤(高橋克典)に助けられた形の剣心は沖合に碇泊している志々雄の艦船に乗り込んで一味と激戦を繰り広げる。

殺陣については繰り返しになるので詳細は避けるが、やはりスピード感が抜群で時代劇史に残るシリーズとなっていると言って良い。敢えて言えば、第一作でも述べたように腕の動きが速すぎて刀がおもちゃのように感じられるのが難点。それに鑑みると、今後の時代劇製作者は速くかつ刀の重さを感じられる工夫が求められることになるだろう。いずれにしても、ワイヤー・アクションを含めたトータルで殺陣への満足度が高い。

ところが、今回はディテイルに疑問が多く興醒める。それが艦船での決闘に集中しているから余計に問題。例えば、序盤色々と説教されながら剣心が体得したはずの秘術が志々雄に使われる時どんなものやら結局よく解らず終い。或いは、緋村を以ってしても強すぎる志々雄に対して4人がかりで戦うというアイデアはなかなか面白いのだが、全身火傷の後遺症で体力に時限爆弾を抱えているはずの志々雄が片手でひねることができる相手を何故斬り殺さないのか疑問を引き起こす。まるで緋村に倒されるのを待っているかのようである。

終幕が“推して知るべし”という内容なのは良しとして、決闘が終わった後の一幕がひどくモタモタするのはつまらない。が、かと言って一部(恐らく大半は原作ファン)が言うような、駄作なんてことはなく、あれだけのアクションを見せてくれれば十分ペイする。贅沢を言う人が多い。

“志々雄”と“師匠”・・・似ている。どちらを言っているのか瞬時に判断できないところがある。ついでに、“首相”にも似ている。序盤政府関係者が“志々雄”と言っている部分を“首相”と勘違いした。口跡(滑舌)の問題とは言いたくないですがね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欠点を論えばどんな作品にでも欠点はありますからね。黒澤明監督作品でも酷い評価の作品がありましたが海外で賞を貰ったら、とたんに名作扱いになったりしましたからね。
しかし、日本を制圧・・・なんて古くないですかね?
ねこのひげ
2015/07/12 10:59
ねこのひげさん、こんにちは。

>黒澤明監督作品
「羅生門」ですね。
厳密に言えば、それなりに評価はされていた(「キネマ旬報」の第五位)のですけど、実力に応じた評価ではなかったですね、多分。
それで「日本の映画評論家は見る目がなかった」と仰るある人と本館で「うんにゃ、それは誤解だ」という僕と大口論になったことがあります^^;
見る目がなかったのは売却してしまった東宝の社長で、売られた大映は喜んだでしょうね。

>日本を制圧
古いというより表現として不満がありましたので、「日本を支配」にしました。
こちらでは如何?(笑)
オカピー
2015/07/12 18:02

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