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zoom RSS 映画評「ザ・ホスト 美しき侵略者」

<<   作成日時 : 2015/06/22 09:20   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2013年アメリカ=スイス合作映画 監督アンドリュー・ニコル
ネタバレあり

僕にとって洋画を観る基準として重要なのは日本で劇場公開されたことである(が、最近はそうでもない)ので、未公開作品でないことだけを確認して観た。例によって、その外の情報は何の情報を得ていない。

近未来、寄生虫のような人体乗っ取り型エイリアンが支配する地球では、彼らに対し、未だ乗っ取られていない地球人が砂漠地帯に隠れて抵抗活動を繰り広げている。
 その一人である少女メラニー(シアーシャ・ローナン)は、重体である身にソウル(魂)と呼ばれる個体を注入されてワンダラーと名乗るようになるが、意志の強いメラニーの魂はワンダラーの魂と共存、対話しながら首尾良くその肉体を活動拠点にまで運ぶ。
 元の仲間たちは今や別の魂となったとして彼女を殺そうとするが、リーダーのジェブ(ウィリアム・ハート)はメラニーの魂の存在を信じ、その思いは弟ジェイミー、元の恋人ジャレド(マックス・アイアンズ)へと伝播していく。

序盤のうちは、一つの肉体の中で二つの魂が会話する部分が、多少子供っぽいと思いつつ、そこそこ面白く観られるが、二つの魂がジャレドとイアン(ジェイク・アベル)との間でちょっとした三角関係を演ずるようになると甚だ興醒めさせられる。後で調べたら「トワイライト」シリーズを書いたステファニー・メイヤー女史が原作を書いているらしく、今回はホラーでなく侵略SFとのハイブリッドを試みたわけか、と納得させられた。

それでも脚本も担当した監督アンドリュー・ニコルはその作家性から言ってロマンスの部分は最小限に留め、地味ながらもSF的展開を優先したらしく、うんざりさせられるほどではない。地球人とエイリアンにとってベストの解決方法を示すワンダラーを巡る処分は、後出しジャンケンみたいで調子が良すぎるが、若者向けと思って我慢しましょう。出来の悪いチャンバラ侵略SFよりは楽しめる。

今世紀に入るまでエイリアン侵略SFは少なかった。だから、本館でこのジャンルの作品のベストを選ぶのも比較的楽であったが、最近は多すぎるね。

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ザ・ホスト 美しき侵略者 ★★.5
『トワイライト』シリーズの原作者ステファニー・メイヤーのベストセラー小説を基にしたSFアクション。人間の意識と体を乗っ取る知的生命体ソウルに侵略され、人類が絶体絶命のピンチにひんした近未来が描かれる。日本でもヒットを記録した『TIME/タイム』などのアンドリ... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2015/06/22 20:15

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「エイリアン」を超える作品は出てこないようですね。
アメリカではエイリアン=侵略者という図式が多いようですが、日本の作家は共存している作品を作る人が結構いますね。
「寄生獣」もそうですが、宇宙で出会った結晶生物が副次脳の役目をしてくれて冒険をしていくという小説もありました。
ねこのひげ
2015/06/28 11:48
ねこのひげさん、こんにちは。

アメリカ人は時にインディアンと闘い、開拓して建国した人々の子孫ですから、どうしても侵略に拘るのでしょう。
日本は縄文人と弥生人が共存し、一緒になっていったらしいですから、そうしたDNAがあるのかもしれませんね。
オカピー
2015/06/28 21:13

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