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zoom RSS 映画評「ソウ ザ・ファイナル」

<<   作成日時 : 2015/06/12 09:08   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2010年カナダ=アメリカ合作映画 監督ケヴィン・グルタート
重要なネタバレあり

2004年に第一作を観てから一年に一作ずつ「」まで付き合ってきたが、2011年母の死に端を発して恐怖症に陥り、残虐なものがご法度になっていた。13年以降調子が良い時もあったが、その度に事件が起きてなかなか観ることが叶わず、ここ4年間で最も調子が良い今を逃す手はあるまいと、11年末にハイビジョン録画したものを手にした次第。やっとこれで息がつける(笑)。しかし、4年もスパンが空くと前作のことはかなり忘れている。

ジグソウ(トビン・ベル)の遺志を継いだ刑事コスタス・マンディロアが、一連の事件を全て告白する代わりに警察に匿って貰っているジグソウの未亡人ベッツィ・ラッセルを仕留めようと執拗に追跡する。その傍ら彼は、監禁されたこともないのにその嘘の武勇談で飯を食べているジョナサン・パトリック・フラナリーを仕掛け部屋に閉じ込め、愛妻ジーナ・ホールデンを始めとするスタッフに残虐な仕掛けを施し、それをクリアさせることで反省を促すことにする。

と書いてはみたものの、二代目ジグソウには一代目のような高尚な目的・思想などなく、残虐な殺しを楽しむことしか考えていないような印象があるのがヨロシクない。罪らしい罪のないジーナの最期は後味が甚だ良くないし、ベッツィに接近する為に官憲を早業で始末するのはテロリストと何ら変わるところがない。
 作者側にも、酸鼻を極める殺しの展覧会をやっているような感覚があるのではないと思われ、刺激がより強い刺激を求めるようになった結果がここにある、と出るのは溜息ばかりである。その昔残虐千万であると批判が多かったマカロニ・ウェスタンが可愛く見えて来る。

最後まで見ると、二代目が一代目の意向に沿っていないのも作劇上の理由があることが判り、故に彼は本当の二代目即ち一作目の被害者である外科医ケイリー・エルウィズにより処罰を受けることになる、というのが幕切れ。まあ、外科医の登場はインチキというより強引であるが、シリーズを収束する為に必要な手段だったのだろう。

ある程度の旧作なので、最後も明かしました。悪しからず。

21世紀に入り、誘拐、監禁、密室もの・・・腐るほど作られていますなあ。最近減ったかなと思いもするものの、僕が観なくなっただけかもしれない。精神衛生上この手は観ないに限る。

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[映画]ソウ ザ・ファイナル
2010年、アメリカ 原題:Saw 3D 監督:ケヴィン・グルタート 脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン 出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、ショーン・パトリック・フラナリー、ケイリー・エルウィス DVDで鑑賞。 説教殺人鬼ジグソ ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
「ソウ」の第一作目は、監督と脚本家がダリオ・アルジェントの大ファンだと知って、ああそうか、「サスペリア2」を思い出させるノリがあったなとちょっと感心しました。でも、まあゲテモノですね。こんなに人気シリーズになるとは。第一作とこのファイナルしか見てないのですが、「13日の金曜日」みたいに高校生が友達と観てきゃあきゃあ楽しむのがただしい見方なのかなあと。
昔の「13日の金曜日」は当時の技術面の都合でしょうけれども、全体に安っぽかったのが今となってはかえってゲテモノとしては好もしいように思われます。「ソウ」になるとあの頃より画面が妙にきれいに仕上がっていて、かえって暑苦しいんですよね。やってることがあれですからねえ。
nessko
URL
2015/06/12 09:58
nesskoさん、こんにちは。

第一作目は、「CUBE」の後とは言え、発想が面白いと思いましたね。

>「サスペリア2」
見ている筈ですが、忘れました(汗)。

>「13日の金曜日」
お化け屋敷の発想でした。
フィルム撮影ならではのざらざら感が多分に良かったのでしょうね。
仰る通り、きれいすぎる画面で、“あれ”をやられると(笑)
オカピー
2015/06/12 21:34
一作目だけで、ウンザリしながらも、つい見てしまいましたが、後味悪しであります。
グロイであります。
ねこのひげ
2015/06/14 07:23
ねこのひげさん、こんにちは。

「13日の金曜日」がそうだったように、また新シリーズが作られるのではないでしょうかねえ。
もう観ませんけどね。
オカピー
2015/06/14 21:19

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