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zoom RSS 映画評「無法の王者ジェシィ・ジェイムズ」

<<   作成日時 : 2015/03/26 08:56   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1957年アメリカ映画 監督ニコラス・レイ
ネタバレあり

ナナリー・ジョンスンの書いた「地獄への道」(1939年)をベースにウォルター・ニューマンがリライトし、ニコラス・レイが映画化した西部劇。

既にジェシー・ジェームズ(ロバート・ワグナー)が悪行に身を染めてある銀行強盗に失敗した時点からお話が始まる。
 逃避先でジェシーが兄フランク(スタンリー・ベイカー)と一緒に、母親(アグネス・ムーアヘッド)に思いを馳せると、場面はその母親がジェシーの妻ジー(ホープ・ラング)が看病されている場面へと飛ぶ。母親は兄弟が悪の道に進んだ事情を思い出す。続いて、ジーが兄弟を悪魔と決めつける牧師(ジョン・キャラダイン)に幼馴染である夫ジェシーとの日々を回想して説明する。
 これが終わると、今度は兄弟が今回の強盗が失敗した理由を探って事件を回想する。

時系列に従って作られていないのは「地獄への道」に比べてぐっと新しいと思えるが、ところがこれが映画的には全く良くない。ニューマン氏としては気取ったつもりだろうが、回想の数珠つなぎ状態が甚だぎこちなくモタモタした印象を醸成し、少なくとも回想形式にする理由をこのモタモタ感が上回る。脚本は弱体と言わざるを得ない。

ヌーヴェルヴァーグ(右派)の土台を成す【カイエ・デュ・シネマ】一派から過大に評価されていると思えるニコラス・レイのタッチは、彼らの評価の理由が少し解るような現代的な感覚を見せているが、それは偏にバスト・ショット以上のアップを使わず、フルショットより引いたショットを多めに使うという対象から距離を取る撮影スタイルがもたらしていると分析する。それが正しいとすれば、特段誉める必要も感じない。

一派が映画史上の傑作と評するレイ監督作「大砂塵」(1954年)を僕は珍作と思っている。その印象の確認の為もう一度(既に二回観ているものの、大昔のことなので詳細は忘れている)観てみようかな。

ワグナーとベイカーは本当の兄弟のように見えました。映画では珍しい。アグネス・ムーアヘッドは「奥様は魔女」のお母さん。「地獄への道」でフォード兄を演じたジョン・キャラダインが出ているのも面白い。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
無法の王者というタイトルも陳腐でありますな〜
ねこのひげ
2015/03/29 08:14
ねこのひげさん、こんにちは。

客へのインパクトを狙った邦題であることは解るものの、内容を表している邦題とも言えないです^^;
オカピー
2015/03/29 14:51

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