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zoom RSS 映画評「地獄への逆襲」

<<   作成日時 : 2015/03/19 09:39   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1940年アメリカ映画 監督フリッツ・ラング
ネタバレあり

昨日取り上げた「地獄への道」の続編で、監督はヘンリー・キングからフリッツ・ラングに変わっている。ラングなら些か生ぬるい感のあるキングより面白くなるであろうという期待は空振りに終わり、寧ろキングに劣る。30年くらい前に観た時は後半の裁判模様を楽しんだ記憶があるが、今観るとさほどでもない。後年の「無頼の谷」(1952年)でも感じたようにラングは西部劇向きの監督ではなさそうだ。

前編の最後でジェシー・ジェームズ(タイロン・パワー)が卑怯なフォード兄弟に後ろから射殺されたところからお話は再開。
 弟の死を知った兄フランク(ヘンリー・フォンダ)は復讐を誓い、死んだ仲間の息子クレム(ジャッキー・クーパー)と共に、フォード兄弟が逃げた西部へ向かう。ある町でジェシー殺しの芝居を自ら演じている兄弟を発見、劇場から山岳地帯へ追い込んでフォード弟を仕留めるもフォード兄は逃す。
 人の良い黒人下男ピンキー(アーネスト・ホイットマン)が共犯として死刑になると知ると同時に、クレムからフォード兄(ジョン・キャラダイン)の居所を掴んだと聞いたフランクは、一度は復讐の為の追跡を優先するが、結局冤罪のピンキーの為に復讐を忘れて自首する。南北戦争時の上官である新聞発行人コッブ(ヘンリー・ハル)が弁護に苦戦しつつも、地元の英雄でもあるフランクに陪審員は無罪という結論を出す。

建前としては、暴力ではなく法律による解決というのがテーマになっている模様。しかるに、フランクが無罪を勝ち取った直後にクレムを殺したフォード兄を納屋で殺そうとし、何のお咎めも受けずにジ・エンド・・・というのは少しちぐはぐではありませんかな。余り感心できない所以の一つである。

フランクの自首という史実をベースにしているものの、半ば狂言回しのような形で登場する大手新聞発行人の娘エレノア(ジーン・ティアニー)は存在自体がいかにも創作っぽい。彼女は、前半ではフランクが死んだというニュースを世間に広め、後半ではピンキー死刑の報により彼の行動に影響を与える活躍をするのであるが、実際には(他の彼女の役同様に)男ばかりのドラマにおける彩りの域を出ていない。
 それでも僕が観た中でこの映画の彼女が一番綺麗であり、紅一点として誠に結構でしたと言っておきましょう。

前作「地獄への道」の内容を受けているので邦題は「地獄への」ではなく「地獄からの逆襲」がふさわしいのですがねぇ。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
女優が飾り物であった時代でありますからね。
後年になると、ごっついおばさんたちが活躍する西部劇も出てきますがね。
ねこのひげ
2015/03/22 08:26
ねこのひげさん、こんにちは。

現在では、童話のヒロインが戦う時代です(笑)。
オカピー
2015/03/22 15:34
3回TBしてみましたが反映されていませんので、このコメントに記事URLを入れておきます。
前篇を見ずに、こっちを見てしまいましたが、まあ問題はないです。ええ!あれタイロン・パワーだったの?という感じです。
フォード兄はクレムが撃った銃弾に当たって、しばらくして死んだと思ったので、フランクの罪にならなかったんだなーと理解していましたが、どうなんでしょうね。
ボー
URL
2015/04/01 21:07
ボーさん、こんにちは。

どうもこの三日ほどトラックバックが入っていないようなんです。こちらからは多分入っていると思うのですが。

>クレムが撃った銃弾
そう理解した方が自然ですね。
少し早とちりでした^^;
しかし、殺そうとしたようには見えるので、主題に照らした時に100%クリアにはならないような気がしています。
オカピー
2015/04/01 22:24

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