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zoom RSS 映画評「人生は四十二から」

<<   作成日時 : 2015/02/11 09:21   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1935年アメリカ映画 監督レオ・マッケリー
ネタバレあり

一昨日あげた「今晩は愛して頂戴ナ」(1932年)に引き続く図書館レンタル・シリーズは、ハリー・レオン・ウィルスンの「レッドギャップのラッグルス」の三度目の映画化。サイレント時代の二本が日本で公開されたかは存じません(洒落ですかな?)。監督は「新婚道中記」(1936年)「我が道を往く」(1944年)などコメディーを得意としたレオ・マッケリーで、今回も誠に快調でござる。

フランスで英国貴族ローランド・ヤングが賭けに敗れて、かたにした執事チャールズ・ロートン(役名ラッグルス)をアメリカ西部の成金チャーリー・ラッグルスに取られてしまう。
 見栄っ張りの成金夫人メアリー・ボーランドは故郷レッドギャップの人々にロートンを勇名を馳せた退役軍人と紹介した為、下男根性のしみついていた彼も少し調子に乗ってその気になり、未亡人ザス・ピッツと親しくなる。が、新主人の妹の亭主ルシアン・リトルフィールドがその態度が気に入らないと義兄夫婦の居ない間に首を言い渡す。
 がっかりして帰国しようとしたロートンは、地元の人が誰も知らないリンカーンのゲティスバーグ演説を暗誦したものだから一目を置かれて大いに気を良くし、料理好きを生かしてレストランを開くことにする。彼を引き戻そうとアメリカを訪れたヤングもアメリカの自由闊達な雰囲気が大いに気に入って踊り子ライラ・ハイアムズと結婚することになり、かくして周囲の賛同を得たロートンはレストラン開業に漕ぎ着き、ザスと結ばれる。

階級意識が強く形式に固執する英国人気質とがさつだが自由な米国人気質との対照を面白く可笑しく見せたヒューマンな喜劇で、その可笑し味を通してリンカーンの演説に象徴されるように“自由”“平等”の素晴らしさを訴える。
 かつての宗主国・英国をダシにしているからアメリカン・スピリッツの良い面が強調されることになるが、お国に関係なく人間的に生きることの素晴らしさを感じ取れれば良いと思う。

ロートンが無表情で繰り広げるおとぼけ演技が秀逸で、チャーリー・ラッグルスなど喜劇系脇役俳優陣も楽しい演技を披露し好調。

ところで、「今晩は愛して頂戴ナ」では仕立て屋が貴族と間違えられ、本作では執事が高名な退役軍人と称されて厚遇されるという類似点があって興味深い。ブログを始めてからずっと主張してきたように、嘘若しくは誤解はシチュエーション・コメディーの重要要素(実質的には必須要素と言って良いと思うが、断言するのは少々憚れる)であることが改めてよく確認される図書館レンタルの二本でありました。

「にほん」でも「にっぽん」でも良い不思議な国、日本。と、一昨日テレビ朝日で放送していましたね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
庭師が勘違いされる映画『チャンス』もありましたね。
ピーター・セラーズも好きな俳優の一人であります。
ねこのひげ
2015/02/15 07:14
ねこのひげさん、こんにちは。

「チャンス」は映画館で観ましたなあ。
「ピンク・パンサー」シリーズではセラーズの才能は浪費されたと思うておるのですが。
オカピー
2015/02/15 20:32

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