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zoom RSS 映画評「THE ICEMAN 氷の処刑人」

<<   作成日時 : 2014/09/25 09:03   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督アリエル・ヴロメン
ネタバレあり

リチャード・ククリンスキという殺し屋の伝記映画。その職業故に当然犯罪映画の外観を呈しているが、日本初登場のアリエル・ヴロメンなる監督のタッチは正にドキュメンタリー・タッチの正攻法。殺しの場面がかなり多いものの、断裁的に処理しているために残虐味が案外薄く、カメラ割りを含めて最近の犯罪映画としては相当見やすいのが有難い。

物語の発端は1960年代。ククリンスキ(マイケル・シャノン)はポルノ映画(ブルー・フィルム?)のダビングを請け負っている。経営するギャングのロイ(レイ・リオッタ)がこの分野は廃業と決めた為失業となるところをある仕事を任せられる。ある仕事とはコントラクト・キラーである。最初の仕事を上手くやり遂げた彼は、イタリア系美人デボラー(ウィノーナ・ライダー)と結婚して二人の娘を設け、家族を養う為に表向きは証券ディーラーとして殺しに精を出す。
 ロイとの関係が崩壊して仕事が回って来なくなると、殺した人物を氷漬けにして処理するミスター・フリージー(クリス・エヴァンズ)と組むことで収入を維持するが、彼との関係も終わる時が来、新たに近づいた男に嵌められてお縄になる。

凡そ20年間の殺し屋稼業で100人以上を殺したらしいが、何と言っても見どころは家庭人と殺し屋の二重生活を送るククリンスキに扮するマイケル・シャノンの怖そうな面貌で、家庭人と言っても見た目は殺し屋の時と変わらないのが却って不気味なのである。

娯楽映画としては最初に「実話に基づく」とある為に逮捕される幕切れが解り切ってしまって興醒めであるが、この監督の即実的なタッチを見れば犯罪映画としてのサスペンスより彼の人生そのものに興味がありそうなので、大きな問題ではないのかもしれない。

アメリカは死刑のある国だが、連続殺人犯にも殺し屋にもなかなか死刑判決は下らない。その代わり寿命より数倍長い終身刑が宣告される。面白いね。

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THE ICEMAN 氷の処刑人
公式サイト。原題:The Iceman。アンソニー・ブルーノ原作。アリエル・ヴロメン監督、マイケル・シャノン、ウィノナ・ライダー、レイ・リオッタ、クリス・エヴァンス、ジェームズ・フ ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2014/09/25 13:58
THE ICEMAN 氷の処刑人 ★★★★
「テイク・シェルター」のマイケル・シャノンが“アイスマン”と呼ばれた実在の殺し屋リチャード・ククリンスキーを演じる衝撃のクライム・ドラマ。周囲には良き家庭人として知られる一方、約20年間で100人以上といわれる殺人に関わった冷酷無比な男の恐るべき二重生活の実... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2014/09/25 18:41

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
何百年という刑期があるというのも面白いですね。
『刑期350年』なんて映画があってもよさそうでありますがね。
350年経っても生きているとか・・・
ミイラになっても出れないとか・・・・
だれか驚かせるオチのある映画を作って欲しいでありますな〜(*_*)
ねこのひげ
2014/09/27 18:24
ねこのひげさん、こんにちは。

>刑期
日本人にはその辺の観念が解りにくいですよね。

>『刑期350年』
ジャンルはホラー映画ですかねえ。SFでも可能でしょうか^^



オカピー
2014/09/27 21:06

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