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zoom RSS 映画評「31年目の夫婦げんか」

<<   作成日時 : 2014/09/23 09:50   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督デーヴィッド・フランケル
ネタバレあり

その手の実際的な本を読んでいるような身も蓋もない作品で、いっかな書く気が起こらない。

60歳前後のそこそこインテリの夫婦が主人公だからそれなりに上品に装われてはいるが、根本にある精神は若い人向けのお下劣映画と大して変わらない気がする。アメリカ中上流階級人種のセックスへの願望平均値が日本人よりぐっと高いと考える次第でござる。日本人殊に男性は性に関して淡白どころかねちっこいとは思うが、他人に相談してまで解決を図るような高齢者は少ないと思われる。
 とにかく、CGで成り立っているジャンル映画を別にすると、現在のアメリカにおいては観客が自分たちの相似形を映画に求めたがる結果が、全体としては嘘っぽく細部は妙にリアルという、ある意味気持ち悪い映画を生み出すのであろう。

結婚して31年目を迎え、子供二人も独立した夫婦。細君メリル・ストリープが催して税務官かその類の仕事をしている夫トミー・リー・ジョーンズにモーションをかけるが、見事に空振りする。

というところから始まり、それを解決しようとメイン州の夫婦関係を専門にしているセラピスト、スティーヴ・カレルを訪れることに決めるが、いつも難しそうな顔をしている夫君はこれまた乗って来ない。タクシーに乗り込んだ妻を見て「しようがないなあ」と追いかけ、いざセラピストと会ってみれば“痛くもない腹を探られる”気分で一向に面白くない。しかし、何だかんだ言う間にうまく乗せられてしまう形で、予定の期間が過ぎる。

というお話のベースは本来の意味での喜劇であり、大人向けらしく描写において際どい部分は上手く避けたという印象があるものの、"How to"本のように味気なく、感心できない。

夫婦を演じた二人の呼吸はさすがだが、敢えて映像作品として見せなくても良いという僕の全体印象は変わらない。

日本では「〜力(ちから)」というタイトルの本が売れに売れているそうだ。しかし、どちらかと言えば努力を避けたい読者の安易な考え方がベースにあるようで、余り感心できない傾向とのこと。

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『31年目の夫婦げんか』
□作品オフィシャルサイト 「31年目の夫婦げんか」 □監督 デビッド・フランケル□脚本 バネッサ・テイラー□キャスト メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ、スティーブ・カレル ■鑑賞日 7月28日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2014/09/23 15:17
31年目の夫婦げんか/メリル・ストリープ
トミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープのオスカー俳優の二人が夫婦役を演じ、結婚31年目を迎えた夫婦が直面する様々な問題と夫婦の絆を取り戻そうとする姿を描いたヒュー ... ...続きを見る
カノンな日々
2014/09/23 16:45
31年目の夫婦げんか
私にもっとカネ使って!! 公式サイト。原題:Hope Springs。デヴィッド・フランケル監督、メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ、スティーヴ・カレル。原題は17世紀のイギリスの ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2014/09/23 21:46

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
年金が振り込まれる日には、ラブホテルやソープランドが満室になるという話を聞いたことがあります。
日本のじっちゃまばっちゃま達は元気というか解決する方法をよく知っているようであります。
若い奴は植物系とかいわれて、隣に若いおねえちゃんが寝ていても知らん顔だそうでありますが・・・・
ホントかいな?ではありますがね。

まあ、日米問わず、セラピストに頼らなくてもよいし、映画にする必要があるんかいな?
で、あります。
ねこのひげ
2014/09/23 13:28
ねこのひげさん、こんにちは。

僕は、谷崎潤一郎の小説に出て来るようなエロ爺さんのようなお話の方が却って「きれい」だと思いましたなあ。

>植物系
大きい方の甥などは典型かな。
尤も、女と付き合う金もなさそうだけど^^;
オカピー
2014/09/23 20:11

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