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zoom RSS 映画評「悪の法則」

<<   作成日時 : 2014/09/21 10:40   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2013年アメリカ=イギリス合作映画 監督リドリー・スコット
重要なネタバレあり、未鑑賞の方は注意。

淀んだ残虐味がどこか「ノーカントリー」を思わせるなあと感じ、観終わった後調べたら脚本を書き下ろしたコーマック・マッカーシーは同作の原作者であった。但し、映画としての出来栄えは大分及ばない。かなり入り組んだ話で実際解っていない部分もある為(笑)、お話は簡単に紹介するに留める。

恋人ペネロペ・クルスとの結婚を考えている優秀な弁護士マイケル・ファスベンダーが、顧客の一人である裏社会の大物ハビエル・バルデムを介してブローカーのブラッド・ピットが紹介するメキシコの麻薬組織と関わり合いを持ってしまった結果、最愛のペネロペを拉致・惨殺されて絶望にのたうちまわる。
 前半のうちは単にバルデムの愛人かと思われた美人キャメロン・ディアスが、後半、実は後ろで糸を引いて、バルデムもピットも無残な死に追い込んでいたことが判明する。

ファスベンダーが一見主人公のような狂言回しを演ずる群像劇風犯罪ドラマで、一回では細かい繋がりが解らない箇所が多くて難儀する。かと言って、哲学的な台詞が多く持って回った感が強く、二回以上観る気にはとてもならない。
 こういう作品で「道程」や「智恵子抄」を書いた高村光太郎のようなメキシコ詩人の話を持ち出すなどして人生哲学を延々と語られても一向に有難くないわけで、同じように重苦しい作品にしても少し商業映画的な内容にしてくれないと僕のような自称大衆映画ファンは困る。概して小説家らしい気取った脚本と言うべし。

首を斬るという殺し方の繰り返しも残忍につき、直接描写が最小限とは言え、気分が悪くなるのも難点。監督がリドリー・スコットだから画面は安定感があって見やすいが、それだけではさすがに弱い。小説なら面白く読めるかもしれないが。

「面倒くさいで賞」を進呈いたします。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
悪の法則  ★★★
マイケル・ファスベンダーにブラッド・ピット、ペネロペ・クルスにキャメロン・ディアスにハビエル・バルデムという豪華スターが共演した心理サスペンス。欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士とその仲間たちが、危険なわなにハマり否応なく堕(お)ちて行く... ...続きを見る
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『悪の法則』
□作品オフィシャルサイト 「悪の法則」 □監督 リドリー・スコット□脚本 コーマック・マッカーシー□キャスト マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、       ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット■鑑賞日 11月17日(日)... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2014/09/23 14:52

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大物に見せたいとか、えらく見せたいという感情が働くんでしょうね〜
日本でも売れ出したかんとじゅや作家が、着物を着て写真に写ったり、対談番組に出てきたりしますね。
好きな作家が着物を着だしたときは、がっかりして読まなくなりました。

首を切り落とす・・・最近の海外のミステリー小説では非常に多いような気がします。
これは、ハンターが動物を殺したときに使う手法で、肉の鮮度を保つため、首を切り落とした後、さかさまにして血抜きするのだそうです。
それと同じことを人間にすることは残酷だという事なのでしょう。
江戸時代行われていた打ち首などは野蛮な行為と思っていたんでしょうね。
そういえば、エスカレートして、人間の皮を剥いでなめし皮にするミステリー小説もありました。
ねこのひげ
2014/09/21 16:01
ねこのひげさん、こんにちは。

>着物
そういうのも面白い観点ですね。

>首
見た目の残酷さと違って、死刑では苦しめない殺し方なのでベターという説もありますが、僕は苦手ですね。
文章なら我慢できるかなあ^^;
2011年後頃、首を斬るわけではないですが、想像をたくましくて却って悪い場合もありましたっけ。
オカピー
2014/09/21 21:20

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