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zoom RSS 映画評「スティーラーズ」

<<   作成日時 : 2014/08/26 11:29   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督ウェイン・クレイマー
ネタバレあり

製作もしているポール・ウォーカーが出演しているが、変則オムニバス映画の一登場人物に留まり、かつ、さほど格好良くない役なので、彼が自動車事故死しなければ公開に至らなかったかもしれない。

中年白人と老黒人がいつも言い合っている変な質屋が狂言回しとなる構成。
 強盗するというのにガソリンがないのでライフルを質草にするルーカス・ハースが、仲間に殺されかけた挙句に置いてきぼりにされて怒り心頭に発し、どこからともなく現れた正体不明の人物に貰ったライフルを、二人が強盗に入っていた麻薬密売店(?)で発砲、ガスに引火して大爆発を起こす。
 続いて、結婚したばかりなのにハッキングされて文無しになってしまったマット・ディロンが質屋で行方不明になった前妻に贈った指輪を発見してその在り処を追跡するうちにサイコ男イライジャ・ウッドの家に行きつき、まだ生存している妻と再会するが、十数名もいる他の女性と同様に洗脳されていて車中でもめるうちに木に衝突して二人ともお陀仏。
 最後の一幕は、郡のお祭りに似てもいないのにエルヴィス・プレスリーのそっくりさんとして登場する予定のブレンダン・フレイザーが悪魔に魂を売って成功してしまうお話。

ロバート・オルトマンとクエンティン・タランティーノを足して二で割りぐっとコンパクトにしたようなブラック・コメディーで、それぞれが緩やかに関連し合い、最後の一幕では第二幕で死んだと思われていたウッドが現れてまたフレイザーの元恋人をナンパするところで終わる。

南部のずれた田舎が舞台で、ネオナチやKKKの話題も出てきて、プレスリーのK(キング)もKKKに関連付けているし、白人と黒人爺さんの喧嘩友達風やり取りも差別に根があり、南部保守の怖さを思い切り諧謔的に扱って笑い飛ばしているところが興味深い。惜しむらくは、もはやこの種の作品の作り方としては手垢がついてしまった感があって余り良い星も進呈しにくい。

邦題は横文字だが、気分の出ている原題Pawn Shop Chronicles とは全く関係なく、恐らく第一話からの発想。スティーラーズ(盗人)というよりはラバーズ(強奪者)という感じですがね。

同じように南部が舞台でも昨日の「アラバマ物語」とは何という違い。こちらの原題を訳せば「質屋物語」かな。

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スティーラーズ ★★★
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パピとママ映画のblog
2014/08/26 19:41

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
細菌、この手の店が狂言回しになる小説が日本でも流行っているようで、古本屋、コーヒー店が狂言回しになっておりますね。
昔だったら、飲み屋とかバーなんですがね。
健全になったというべきか・・・・
時代は変わるであります。
ねこのひげ
2014/08/31 08:08
ねこのひげさん、こんにちは。

>健全
どうなんでしょうかねえ。
ターゲットにしている読者層が若いから?
オカピー
2014/08/31 16:49

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