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zoom RSS 映画評「マッキー」

<<   作成日時 : 2014/07/18 09:37   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2012年インド映画 監督S・S・ラージャマウリ
ネタバレあり

WOWOWさんがインド映画特集として6本放映しているが、全部観るほどこちらも暇ではない。とにかく長いのである。結局、親しくさせて貰っているブログで題名を知った「きっと、うまくいく」と今回の特集で一番短い(と言っても126分ある)本作に付き合うことにした。

素朴な青年ジャニ(ナーニ)がボランティア活動をしている美人ビンドゥ(サマンサ・ルス・プラドゥ)に片思いしているが、二年越しの思いが通じたと喜ぶ間もなく、彼女をものにしたいと思った悪徳実業家スディープ(スディープ)の恋路に邪魔になったために殺されてしまう。インドらしくハエに転生した青年は実業家に復讐しようとまとわりつき、やがて転生の事実と復讐の意図を知って貰えたビンドゥの協力を得て、抹殺計画に邁進していく。

という話はもっと大雑把に書いても構わないくらい単純で、上映時間が割合短く済んだのは、歌と踊りで盛り立てるインド風ミュージカル仕立てではないからだ。それでも歌は依然重要な要素で、BGMではなく台詞の代替の形で何曲も使われているのでセミ・ミュージカル仕立てといったところ。

一般的な受けが良いはずの「きっと、うまくいく」より★一つ分多いのは、こういう発想のお話は欧米人や日本人には思いつかない気がすることと、後半の復讐の見せ場をあれやこれや工夫した努力に対するご褒美みたいなものである。実際にはそれぞれの場面が長すぎるし、いくら創意工夫をしたと言っても終いは飽きて来る。
 また、序盤の三角関係描写も要領を得ずイライラ、欧米の巧い監督なら三分の一程度の時間でそれ以上の効果を上げるよう処理できるだろうから、全て効率的にお話を展開すれば90分くらいで済む。

最後、蠅から蠅への転生は効率的だが、余り転生の意味がない。しかし、これなら死ぬのも怖くないかもね。
 多分転生はインド人が考えた死の恐怖への対処法だったのだろう。中国発祥の儒教はDNAの存続を基本とする考えであって、仏教とは相容れないもの故、中国経由で日本へ伝来した仏教は儒教的仏教といったものらしい。確かに日本のお坊さんの説教において、転生への言及は、あっても形式化しているような気がする。

蠅の命は短くて 苦しきことのみ 多かりき

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マッキー/ナーニ
短い劇場予告編だけでもこれはかなり面白そうと期待値はマックス状態に。ハエになった青年が愛する女性を守ろうと自分を殺害した男に復讐を挑むインド映画のアクションコメディー ... ...続きを見る
カノンな日々
2014/07/18 11:12
マッキー
原題 EEGA 製作年度 2012年 製作国・地域 インド 上映時間 125分 監督 S・S・ラージャマウリ 音楽 M・M・キーラヴァーニ 出演 ナーニ/サマンサ・プラブー/スディープ ...続きを見る
to Heart
2014/07/18 19:20
マッキー ★★★★
ハエに転生した青年が愛する彼女を守るため、自分を殺した建設会社社長にしてマフィアの男に立ち向かっていくアクションコメディー。ハエが前世のリベンジのために、強大な敵に戦いを挑む姿が描かれる。CGと実写を絶妙なバランスで織り交ぜ、ハエ対人間の壮絶バトルが展開... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2014/07/18 19:37
『マッキ―』
(原題:Eega) ...続きを見る
ラムの大通り
2014/07/20 22:25

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
インドでは一度切符を買うと映画の途中で自由に出たり入足りができるそうで、途中で仕事に行ったり、昼飯を食べに出たりする人がいるそうで、そのために長くしてあるとか。
ねこのひげ
2014/07/20 18:24
ねこのひげさん、こんにちは。

本当の大衆文化なんですなあ^^
それを映画芸術的に評価するのも野暮なんでしょうが、とは言っても日本で観る以上は・・・といったところ。
オカピー
2014/07/20 21:54

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