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zoom RSS 映画評「項羽と劉邦」

<<   作成日時 : 2014/06/05 09:56   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2010年中国映画 監督ダニエル・リー
ネタバレあり

高校の漢文と世界史で習う項羽と劉邦の争いを扱った史劇。「項羽と劉邦」というタイトルの作品は映画以外にも多く、この作品に関してのみ調べたい時に苦労させられる。

秦末期、楚の将軍項羽(ペン・シャオペン)が叔父の項梁を参謀に楚の国王・懐王(実は殆ど項一族の傀儡)を擁立し、再び中国統一国家を目指す。農民出身ながら人望のある劉邦(レオン・ライ)は義弟となる。懐王が秦の首都・咸陽を先に奪取した者を王とする約束をし、これを巡る争いの結果、項羽と劉邦は義兄弟から敵対関係に変わる。
 劉邦には張良(チャン・ハンユー)が軍師につく。囲碁の名人で、有名な“鴻門の会”で項梁と命賭けの勝負を繰り広げた末に、項羽側の劉邦暗殺が未遂に終わる。項羽は咸陽に先んじた劉邦を許すが、これが結局項羽の命取りとなる。
 項羽には虞姫(リウ・イーフェイ)という愛人がいて、(この作品の中では)劉邦も横恋慕している。やがて、勢いを増してきた劉邦軍が楚歌をあらゆる方面から流した結果兵士の戦意が著しく減退した項羽軍は破れ、虞姫と共に項羽は果てる。これが四字熟語の“四面楚歌”を生んだ逸話である。ご存知の通り、劉邦は漢の初代皇帝となる。

20年程前に作られた「項羽と劉邦/その愛と興亡」はかなり楽しめた記憶があるが、大分前になるので具体的に差について言及できない。ダイジェスト的なのはやむを得ないにしても、場面の見せ方にアナログ的な粘り気が足りず、全体として淡泊に推移する印象を受ける。

戦闘スペクタクルは、最近流行りの手持ちカメラ(風)で、一言で言えば、カット割りがつまらない。スローモーションの挿入タイミングも出たとこ勝負的で、映画的感覚に欠ける。唯一良いと思ったのは、弓矢が昨今の中国時代劇の中では一番地味で本物らしいこと。スペクタクルと言えども、ただ華美であれば良いというものではない。

「史記」を読んだのに結構忘れているなあ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いくらCGで作っているとはいえ、昨今の中国映画の矢が雨霰のごとく降るのはやりすぎだな〜と思っておりました。

最新のゴジラは世界中でヒットしていると新聞の宣伝に載っておりましたが、はたして日本ではどうですか・・・・
CG多用ですからね〜
ねこのひげ
2014/06/08 09:09
ねこのひげさん、こんにちは。

>雨霰のごとく
そうなんですよ。
「HERO」に始まって、「レッドクリフ」もいかになんでもという感じで、苦笑しました。

>「ゴジラ」
日本は洋画ではなく、邦画を見る映画ナショナリズム(そんな大げさなものではないですが)が隆盛しておりますから、日本発アメリカ映画となるとどういうことになるやら。それなりにヒットするでしょうねえ。
僕はWOWOWに出るまで待機ですけど(笑)
オカピー
2014/06/08 21:23

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