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zoom RSS 映画評「コズモポリス」

<<   作成日時 : 2014/06/02 09:21   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2012年カナダ=フランス合作映画 監督デーヴィッド・クローネンバーグ
ネタバレあり

ドン・デリーロの小説を映画化したと聞いても、現代文学に疎い僕には全くピンと来ない。デーヴィッド・クローネンバーグが監督だから彼らしい心理サスペンスの様相を大いに呈しつつも、お経を聞くが如き台詞は紛れもない現代純文学である。
 中国の元(ゲン)の為替レイトが完全自由化されているようだから現在ではなく近未来と考えて良いのだろうが、タイトルから想像されるような未来ではない。数年後くらいの感じである。

大型車リンカーン・コンチネンタルを事務所にしている弁護士あれば(「リンカーン弁護士」)、リムジンを執務室にする資産運用会社社長ありで、車の中だけでは仕事にならない弁護士と違いこちらは殆ど車の中である。ロバート・パティンスン扮する彼の名はエリック・パーカー。
 折しも大統領の訪問を巡る混乱の中で目的地の床屋へなかなか行けない彼は、毎日、医者を車に呼んで健康診断をしているような人物。性欲処理も車の中で、結婚した富豪令嬢エリーズ(サラ・ガデン)とはたまに外で会話をするだけ。近未来版政略結婚らしい。
 ボディガード(ケヴィン・デュランド)の情報から彼は自分が暗殺されそうであることを知るが、その一方で元の予想に失敗して一日にして破産する現実にさらされる。かくして、自暴自棄的になってボディガードを自ら倒し、拳銃を持って暗殺者のいるらしい住居に入り、自社の元社員(ポール・ジアマッティ)と対峙する。

経済優先社会への、或いは物質文明への批判のような内容と受け取れるが、自分の家がなくなるかどうか瀬戸際の僕にこんな面倒くさい会話が応酬される作品の分析がまともにできるわけがない。序盤の冷たい感触を伴う描写は多少興味深いが、お話が進むに連れて退屈度が増し、もしかしたら破滅に向っているのではないかと思う自分と重なる内容に憂鬱になる。クローネンバーグ・ファン以外は十中八九退屈するだろう。

後記:家は無償リフォームということになり失くなることはなさそうだけど、物を移動しながらのリフォームというから、家に溢れんばかりの物品を少しずつ片付けておかなければならない。それもかなり面倒だ。物質文明社会を顕現する我が家なり。

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コズモポリス ★★
『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンが、一日にして破滅へ向かう若き大富豪を演じるサスペンス・スリラー。人気作家、ドン・デリーロの小説を基に、『クラッシュ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などの鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2014/06/02 11:51

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
400年前と同じことをしている国の通貨が世界を席巻しているということなのですが、元よりも、むしろ仮想通貨のほうが通用する未来になりそうですがね〜
最近の近未来物はどこかピントがずれている気がします。
ねこのひげ
2014/06/08 08:57
ねこのひげさん、こんにちは。

最初、字幕で「元」が出て来た時「もと」かと思いましたよ(笑)
とにかく、会話の意味不明さには閉口しましたね^^;
オカピー
2014/06/08 21:13

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