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zoom RSS 映画評「ベルトルッチの分身」

<<   作成日時 : 2014/06/12 10:19   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1968年イタリア映画 監督ベルナルド・ベルトルッチ
ネタバレあり

ベルナルド・ベルトルッチの「革命前夜」に続く長編第3作。

パートカラーの前作「革命前夜」が1960年代前半のジャン=リュック・ゴダール風なら、オールカラーのこちらは60年代後半のゴダール風である。画面はゴダールより少し硬質、イタリア映画界の先輩ピエル・パオロ・パゾリーニに近い印象で、“ゴダールのパゾリーニ和え”といったところであろうか。

ベースはドストエフスキーながら読んでいない小説「二重人格」。大学の若い講師ジャコブ(ピエール・クレメンティ)が学生たちと演劇の企画を進めているうちに、もう一人の彼が現れて悪魔の囁きを繰り広げ、完全に二つの人格に分かれてしまう。

というお話があるにはあるが、ちょっとした革命気分が横溢していた1968年ならではの素材、例えばベトナム戦争問題をちらつかせつつ、その過程においてゴダール風の映画論を繰り広げるのが主眼と思われる。革命気分は「戦艦ポチョムキン」の引用で強固に裏打ちする徹底ぶり。

演劇で言う異化効果の映画版を様々な趣向で狙っているのは勿論ゴダールと同様で、冒頭で述べたように画面が些か硬質であること、文字を多用していないこと以外は殆どゴダールと区別することができないくらい。クレメンティをジャン=ピエール・レオーに、洗剤セールスのティナ・オーモンをアンナ・カリーナに置き換えたら(100%置き換え可能)区別できないだろう。

ゴダールについてはかなり苦手なほうながら、かと言って全くつまらないと思ってもいない僕はニヤニヤして観ていたわけだが、同じ時代のゴダール作品と同じくらいの☆を進呈するのはさすがに少々気が引ける。

こういう映画を内容的に分析するのは守備範囲ではないので、得意な人に任せることにします。

「ベルトルッチの分身」と言っても、もう一人のベルトルッチが現れるわけではありません。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう映画は、20代のころなら、ああでもないこうでもないと理屈を捏ね回して考えたでしょうけど、歳を経るとどうでもよくなりますな〜
シュワちゃんの単純な映画の方がよろしくなります。
ねこのひげ
2014/06/15 05:50
ねこのひげさん、こんにちは。

ゴダールの類は一種の実験映画で、もの凄い映画的感覚を発揮することもありますが、トリュフォーに比べると面倒くさかったです。
ゴダールの映画を観る時は「台詞や文字をBGMのように聞き、読む」ということにしていました(います)。意味なんか解らなくて良いんだ、という感覚ですね。
オカピー
2014/06/15 21:13

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