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zoom RSS 映画評「ミロクローゼ」

<<   作成日時 : 2014/04/07 09:51   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2010年日本映画 監督・石橋義正
ネタバレあり

変てこな映画である。挨拶に困る映画の一つである。映画的であって映画的でない。そんな作品である。

最初と最後を10分弱ずつ飾るのが、どこの誰かなのか全く解らないオブレネリ・ブレネリギャーのお話。最初は7歳の少年として登場、公園で見かけたミロクローゼ(マイコ)という妙齢美人が好きになり、彼女の為に身分不相応な家まで建てるが、彼女は別の男と出来てしまい、少年の胸には文字通り穴が開く。この第一部から30年後の第四部で中年オブレネリを演ずるのが山田孝之で、温泉旅行が好きになった彼が泊った宿の女将が偶然にもミロクローゼ。この後はどうなるかは伏せると致しまして、極彩色で彩られた童話的世界なり。

その間に挟まれるのが、町の花売り娘ユリ(石橋杏奈)と恋に落ちた多聞という青年(山田二役)が数年間に渡り花柳界に売られたらしい彼女を追いかけて壮絶な最後を遂げるまでのお話で、ポップで現在的な世界から江戸時代とも大正時代ともつかない賭場場面をクライマックスに、テイストがどんどん変わっていく。現在のように見えるファースト・シーンで花を買う時に二両を払うところから妙で、時空を超えていると言えば超えている。クライマックスでは超スローにリアル・スピードを織り交ぜたサム・ペキンパーの進化形のような映像が観られるが、スローの部分が長すぎて退屈してしまいましたぜ。

その彼に少し絡むのが若者に奇天烈なアドバイスをする青春相談員(山田三役)のエピソード(一応第二部)。

基本的には、起承転結や映画文法(カット割り)のしっかりした映画が好きな古い映画ファンだから、こういうのは本質的に楽しまない方であるが、映画の可能性を考える時に無視できないとは思う。といった次第で、☆は水準としました。

ミロクを“弥勒”と思った僕の勘は当たっていたようです。

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ミロクローゼ/山田孝之、マイコ
マネキンを使ったちょっと変わったドラマ『OH!Mikey オー!マイキー』シリーズなどを手がけてその独特な感性で評価を得る石橋義正監督が描くラブ・ファンタジー・ムービーです。主 ... ...続きを見る
カノンな日々
2014/04/07 10:14

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう映画は、新しく見えて古臭い気がするんですな〜
我々の学生時代によくあったような・・・・しょうもない実験映画のはぎれみたです。
園子温監督と爆笑問題など数人で日本映画に未来はあるのかという益のない論争を深夜にテレビでやっておりましたが、太田が「あんたの作品など映画マニアがいなければ誰も見ないんだよ」と言ったのは、まあ・・・間違いのない所でありますな。
ねこのひげ
2014/04/13 06:47
ねこのひげさん、こんにちは。

>園子温監督
太田の言っていることは間違ってはいませんなあ。
僕でさえ観るのを躊躇しますもの。
メジャー映画が余りに無残なので、チャンスがあれば大体観ていますが。

>日本映画に未来はあるのか
他の国の映画にもあるのか、という感じ。
少なくともフィルム時代に作られたような映画は殆ど見られなくなる、という意味で未来はないと思っています。
映画の可能性という意味ではアメリカン・ニューシネマ辺りで出尽くしたのではないかなあと思いますね。
その後の作品は、昔の映画の作り直しみたいなものではないかなあ。

今は読書の方が楽しい。で、なければ古い映画でも観ている方が良いです。
その読書も古いのばかりですが^^;
オカピー
2014/04/13 15:42

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