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zoom RSS 映画評「マーサ、あるいはマーシー・メイ」

<<   作成日時 : 2014/04/05 09:11   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督ショーン・ダーキン
ネタバレあり

テーマは興味深いが、映画としては余り面白いとは思えない。お話は以下の如く単純。

カルト集団から脱走した妙齢美人エリザベス・オルセンが姉サラ・ポールスンとその夫ヒュー・ダンシーの別荘に身を寄せるが、集団生活時代の半ば悪夢のような記憶が随時蘇り、帰るべきところではないにも拘わらず帰りたい意識も働く。姉夫婦は妹の異常な行動に施設へ移すことを決意するが、その直前の妹の電話から事情を察知したのか、移送中にカルト集団らしきものが追いかけて来る。

最後の“追いかけてくる”部分はこちらが勝手にそう思っているだけで、後ろにいる車は関係ないのかもしれない。しかし、本作を一種の心理サスペンス映画として理解するならそう思った方がゾッとさせられて評価的には上がる。

全体として、姉の許での落ち着いた生活と、カルト時代の部分的には牧歌的、部分的には悪魔的な生活とがはっきりとした境界線のないまま描かれる純文学映画と言うべきもので、通俗的なサスペンスとは一線を画する。
 この境界線のない描写は、言わば、彼女の混沌とした頭の中がそのまま再現されている状態と考えることができるので、作り方としては決して間違っていないのだが、どうも観ている方の気持ちもモヤモヤして映画として余りすっきりせず、良い☆を進呈する気になれない。

カルトより人間の頭の中の方が怖いものです。

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マーサ、あるいはマーシー・メイ
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
カルトも人間の頭が作り出したもので・・・・まあ、日本のように曖昧模糊とした状態がいいと思っていたらいつのまにかオウムなんてのが生まれてましたからね。
あんな稚拙な宗教にどうかと思うけど・・・・
日本にいる日本人のイスラム教徒が2万人いると聞けば生まれてもしかたないですかな。
ねこのひげ
2014/04/13 06:54
ねこのひげさん、こんにちは。

わが甥が遂に東京の大学生になりましたが、年を取ってからできた一人息子なので、オウムみたいのに引っかからないように気を付けるように言ってきかせたと、母の三回目の命日に訪れた姉が心配そうに言っておりました。
実際無許可で潜入しているグループがあるようです。

「日本人は平和ボケしている」と言ってきな臭いことをやろうとしているナショナリストのほうが「よほど平和ボケしている」と今日の新聞に書かれていました。
言い得て妙と思いましたね。
オカピー
2014/04/13 15:32

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