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zoom RSS 映画評「サイレン FORBIDDEN SIREN」

<<   作成日時 : 2014/03/22 10:33   >>

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★(1点/10点満点中)
2006年日本映画 監督・堤幸彦
ネタバレあり

日本のホラー映画を観る気にならなくなって久しいが、7〜8年前に近くにビデオレンタル店ができた時に甥が騒いでいた記憶があるので今回観てみた。その時には観られなかったのだ。

1976年南海の孤島で一人を残して全島民が消える事件が発生、唯一の生存者・阿部寛が「サイレンを聞いたら外に出るな」と言い残した後自殺する。
 29年後フリーライターの森本レオが、病弱な息子の治療の為に、娘・市川由衣を連れて訪れるが、やがて怪我を負った父親の様子がおかしくなり、彼女が三回目のサイレンを聴いた後全島民から襲撃される。

というお話であるが、全編に渡り主観ショットを客観ショット風に見せて観客を騙し続ける「シークレット・ウィンドウ」と同じトリックを使ったインチキ映画で、馬鹿馬鹿しくてしようがない。
 世間的に一種の【夢落ち】と扱われて概ね評判が悪いのは尤もであるが、夢とて自分を第三者的に観ることはないと思われる(少なくとも僕は夢の中で自分自身を外側から見たことはない)。従って、厳密には全て主観ショットで撮らない限り【夢落ち】の映画すら成立しないのではないかと考えたりもする頑固者もいることをお許しあれ。

「シックス・センス」は確かに驚いたし、恐らくよく出来ていると信じている(鑑賞は一度きり)ものの、僕にとっては映画文法を破壊した作品としてどうにも憎らしい。かの作品自体は評価して良いと思う一方、スクリーンの中での作者の創意工夫を観客に堪能させるのではなく、映画を「鑑賞者は作者に勝てるか」という場外乱闘の場にし、後に類似のインチキ作品を残した罪は大きい。
 仮にそのインチキを大目に見ても、本作のように中身の恐怖場面が一向に怖くない時ご挨拶に困ることになる。この作品のどこに恐怖があるのだろうか? 

堤幸彦はおとぼけを離れるとどうもダメらしい。

堤監督はトリックを使うなら喜劇ミステリー「TRICK」のほうがまだ良いみたいやね。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ネットで調べますと原作はゲームだそうですね。ゲームには疎いので内容はわかりませんが。
「ファイト・クラブ」というのも、私はだめだったです。小説なら、クリスティの『アクロイド殺し』みたいなエンタメはありでしょうが、映画であれはないですよね。
nessko
URL
2014/03/22 20:50
nesskoさん、こんにちは。

ゲームなんだそうです。とりあえずゲームよりつまらなかろうが面白かろうが、ゲームをしない僕やnesskoさんには関係のない話ですね。

>「ファイト・クラブ」
あれの同系列でしたかなあ。

>『アクロイド殺し』
典型的な叙述トリックですが、文章ならOKだろうと思いますし、僕など見事に「してやられた」と思いました。
「シックス・センス」は映画版「アクロイド殺し」の位置にあるものの、「アクロイド」の模倣作品は最小限に留まった(例:横溝正史の「蝶々殺人事件」)のに対し、映画作品は相当作られ、僕をうんざりさせたものです。最近はさすがに減りました。
オカピー
2014/03/22 21:48
そういえばテレビ版の『エヴァンゲリオン』の最終回は、主人公の夢でしたで終わったのでありました。
ねこのひげ
2014/03/25 01:47
ねこのひげさん、こんにちは。

>『エヴァンゲリオン』
と『ガンダム』は観たことないです。
観ると映画評を書かざるを得なくなりますからね^^;
オカピー
2014/03/25 19:54

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