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zoom RSS 映画評「魔女と呼ばれた少女」

<<   作成日時 : 2014/03/02 11:14   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2012年カナダ映画 監督キム・グエン
ネタバレあり

アフリカの各地で少年(児童)兵が問題になっている。本作はザイールから昔の名前に戻ったコンゴ(民主共和国)が舞台である。

少女コモナ(レイチェル・ムワンザ)は、12歳の時に児童を拉致して兵隊にしているゲリラに命令されて両親を殺し、兵隊として訓練させられる。両親を始め亡霊を見る時に政府軍の存在に気付く為に魔女と呼ばれてゲリラのリーダーに重宝がられる。
 しかし、そこで知り合ったマジシャンという少年(セルジュ・カニアンダ)によれば魔女でも戦いに負ければ殺されてしまうので、二人して脱走する。結婚をしたがる少年に対して彼女は「白いオンドリを見つけたら」というその地方独自の条件を出す。その地方には白いオンドリは殆どいないので事実上の拒否に当たるのだが、実際には好意を持っている為、一緒に行動をして遂に見つけて結ばれる。

銃を担ぎナタを振り回す凄惨な序盤とは対照的に不穏の中にも牧歌的で野趣あふれる場面が連続して微笑ましい。

が、それもゲリラの登場により終わりを告げる。マジシャンは殺され、連れ戻されたコモナは隊長の相手を務めさせられ、妊娠する。ゲリラから離れる幸運に恵まれると、両親を葬る為に殺害現場に戻り残された衣服や装飾品を埋める。両親の亡霊は静かに去っていく。安心した彼女は引き取ってくれたのに出てきてしまった親切な“肉屋のおじさん”の家を目指す。

主眼は少年兵の悲しい実態であるが、とは言ってもそれだけではドラマ映画として些か味気ない。その点、本作は戦闘場面におけるリアリズムと亡霊の絡んでくる詩的幻想的な感覚とが渾然一体となって進行する独自の境地にあり、その弱みが回避できている。幾つか少年兵を主題にした映画を観たが、映画的魅力という意味では断然本作を推したい。

新聞を読むたびに人間が嫌になってくる。

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魔女と呼ばれた少女  ★★★
アフリカの少年兵問題をテーマにしたドラマ。紛争が泥沼化する一方のコンゴ民主共和国を舞台に、拉致されて反政府軍の兵士となった上に亡霊が見える力に目覚めた少女がたどる波乱の運命と恋の行方を見つめていく。メガホンを取るのは、カナダのキム・グエン。ヒロインのコ... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2014/03/04 18:23

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