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zoom RSS 映画評「シュガーマン 奇跡に愛された男」

<<   作成日時 : 2014/02/21 11:11   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2012年スウェーデン=イギリス合作映画 監督マリク・ベンジェルール
ネタバレあり

住居を置くアメリカでは全く芽の出なかったメキシコ系のシンガー・ソングライター、ロドリゲスが何故か地球の裏側の南アだけで局地的大スターになっていた事実を追うスウェーデン(&英国)製ドキュメンタリー。

この映画を作ったスウェーデン人監督マリク・ベンジェルールがロドリゲスを追いかけているようにちょっと錯覚を起こすが、実際に追いかけているのは南アのレコード店経営者スティーヴン・シガーマン。その彼が死亡説まで流れていたロドリゲスがアメリカでしっかり生きていることを突き止めた結果、1971年に二枚目のLPを発表してから公式音楽活動の途絶えていた彼のコンサートが1998年3月南アで開かれることになるのである。

眼目はここに尽きるわけで、南ア人にとってのロドリゲスの謎は15年も前に解決している。本国アメリカの人々や我々観客が知らなかっただけで、それをスウェーデン人が紹介するというのも実に不思議にしてグローバルである感あり。

不思議と言えば、彼の音楽はアメリカの女性が南アに来た時に持ち込んだものらしく、その歌詞のメッセージ性が黒人ではなくアパルトヘイトに不満を抱く白人層(アフリカーナ)の共感を呼び、ブームが巻き起こっていったという偶然の不思議さよ! 

音楽としては、メッセージ色のある生活詩風の歌詞を、1970年頃のジェームズ・テイラーを思わせる曲想に乗せて歌っているという印象。テイラーを思い起こさせる声だから曲想も似たような感じに聞こえるのかもしれない。Allcinemaには「つまらない音楽」という評価があったが、僕ら昭和半ば世代にはなかなか味があるように聞こえる。

それはともかく、いくら南アで売れようともまともな印税は入らないから、彼は1998年の後も前のように労務者として人生を過ごし、三人の娘をきちんと育てている。「足るを知る」人生を送っているのである。多くの人がかくあれかしと思わずにはいられない。

2012年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞しているが、内容には感銘を起こすものがあるものの、作り方自体はそう興味深いとまで言えず。

ベンチャーズもご当地に比べて日本での人気が圧倒的らしい。ある程度年齢の行った方でもベンチャーズを知らないアメリカ人が多いのでは?

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
けっこう味のある叙情的な歌声でした。
特に「シュガーマン」、あの出だしの
ワンフレーズは掴みとして成功してましたね。
ロドリゲスさん、それにしてもおカラダ頑健。^^

ニニ・ロッソ(故人ですけど)とか
R・クレイダーマンとか、P・モーリアとか
ニッポン出稼ぎ常連さん。(笑)

先日、PC直しに来た息子が「ママ、知ってた?
ボブ・ディラン来るんだよ、札幌ドームに!」
「ふ〜〜ん、いつ。」
「4月だって、もうすぐだよ」
「で、いくらなの?」
「1万6千円だって!」
「で、キミ、行くの?」
「もっちろ〜〜ん!でしょ。」
ディランの時代知らない息子が舞い上がって
それを横目で見てるまんまディラン時代知る私。
vivajiji
2014/02/21 15:15
vivajijiさん、こんにちは。

>ワンフレーズ
そう、印象的で非常に憶えやすいですね。

>出稼ぎ
ポール・モーリアも確かにそうかもしれませんねえ。
しかし、余り良いベスト盤が出ていないのが不思議。学生時代に聴いたあのメロディーをと思いCDを探しますと大概新バージョン。しかし、先年ある程度良いベスト盤を発見して購入しました^^

>ボブ・ディラン
大物は高いですわなあ。
それだけの金があれば、輸入盤CDが20枚近く買えますわ^^
昔から余りライブ派でない小生。ライブCDも積極的には買いまへん。
でも、若い人が昔の人を聴くのは嬉しいものです^^/
オカピー
2014/02/21 20:44
 こんばんは!

 局地的に人気が出る人ってどこでもいるんですね(笑)

 フレディ・マーキュリーがいたクイーンも、人気が出たのは日本からですし、ベンチャーズやベイ・シティ・ローラーズ、エマニエル坊やなんかもそうなのかもしれませんね。

 ロドリゲスさんの人柄がよく、変な山っ気や貪欲さがなく、枯れた感じなのがまた良い味を出していますね。

 それと大雪で大変だったんですね。僕の家のガレージの屋根にもまだ雪が溶けきらずに残っていますよ(汗)

 雪が降った日には雪関係の映画でも記事にしようと思いました(笑)

 ではまた!
用心棒
2014/02/22 19:50
用心棒さん、こんにちは。

この映画をご覧になったとは予想外です。ロドリゲスさん、“人物”でしたね。

僕はシングルの「キラー・クイーン」を聴いた時に「なかなか良い曲じゃん」と思いましたが、「ボヘミアン・ラプソディ」となるとちょっととっぽいなあという気がして結局ファンにはならなかったですね。

>大雪
我が家では過去形ではないんですよ。
 我が家は当時のナショナル住宅(現パナホーム)の、軽鉄骨の準プレハブ住宅。で、屋根は平らで屋根パネルというのを介して直接天井とくっついているのですが、二階の天井が7〜8cmたわんでいるのに一昨日気付き、昨日パナホームのカスタムセンターに電話したばかり。パネルの中にある垂木(恐らくこれも金属製)が雪の重さで折れて屋根が凹み、パネルが天井を押し下げているのでしょう。
 恐らく明日群馬の営業所から電話がかかって詳細を話すことになると思いますが、修理できるかどうかさえ怪しい。できるにしても屋根を取り払うという大変な作業になるかもしれない。
 費用は仕方がないにしても、困りました。とにかく、現物を早く見てもらってどういう風にするか決めないと落ち着きません。対処しないと中地震でも家全体が破壊しかねないなどと心配しておるところです。
 豆酢さんでしゃないですが、何の連絡のないままブログの更新が途絶えた時は家と共に死んだと思ってもらうようになるかもしれません。
 新築するほどの資本はないですし、大地震でもあった時にはこの古い家と心中するつもりでいたのですが、まさか雪でそれが加速化されるとは。
オカピー
2014/02/23 10:26
 こんにちは。

 >大雪
 心中お察しいたします。

 持ち家だと修繕費がすべて自分持ちですしね。市や町から修繕補助費が出ると助かりますが、どうしても行政の場合、後手後手に回りますので、速やかに補助の基準とかを説明してほしいですね。

 我が家も持ち家で、関西は特にあまり災害とかを意識していない建築物が多そうなので、いざ大地震が来た場合、地震もそうですが、火災が心配ですよ。

 奈良は海がない県なので津波の心配はないのですが、高速やトンネルが不通になった場合、一気に物資が不足しますし、大阪に至っては梅田はもともと「埋め田」、つまり田んぼだったりしましたし、川の高さよりも低いくらいの町もありますので、洪水の心配はあります。

 何もなく生活できること、平穏無事であることの難しさを実感するここ数年です。一日も早く、平和な日々が戻ることを願っております。

 ではまた!
用心棒
2014/02/23 18:02
用心棒さん

コメント有難うございます。

今日業者から派遣されたのは営業系であること、屋根の上の雪が溶けていないことから正確なコメントは得られませんでしたが、少なくとも修繕可能である感触は受けました。部材については心配なさそうです。
 雪が溶けて屋根の状態が解らないと一歩も進めませんし、天井板を剥がしてみないと原因も特定できないとのこと(当方の言うように、垂木が折れた可能性が高いとは言っていましたが)。
 屋根に大きな凹みがなければ恐らく家の内部からだけで作業ができ、費用もこちらの要望(最大100万円)くらいですみそうです。100万を超えても基本的にはしなくてはいけないのですが。
 いずれにしても、思わぬ出費で痛いです。

群馬南部は雪の少ないこと、台風の被害が少ないことが取り柄でしたが、まさか雪でこんなことになるとは。

有難うございました。
オカピー
2014/02/24 18:06

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