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zoom RSS 映画評「愛について、ある土曜日の面会室」

<<   作成日時 : 2014/01/03 09:47   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2009年フランス映画 監督レア・フェネール
ネタバレあり

日本以上に欧米で新人監督が目立つ。メジャー系ではコストの問題だろうと思う。監督で映画を観たがる僕には全く面白くない現象なのだが、ドラマ映画に関してはデビュー作で素晴らしい作品を発表するケースも少なくない。このドラマはフランスのレア・フェネール監督のデビュー作で、少し期待を持ちながら観てみる。

仕事に使うスクーターを奪われ恋人に出ていかれた青年レダ・カネブが、ある人物から刑務所にいる瓜二つの囚人と一年の期間で入れ替わる仕事を引き受けるが、最後の瞬間に迷う。
 アルジェリアから息子を殺された初老婦人ファリダ・ラウアジが犯人のいるかつての宗主国フランスに渡ってその姉と接し、刑務所を行きたがらない彼女に代わり殺人の真相を探るために若者との面会に臨む。
 サッカー少女ポーリン・エチエンヌがBFになった直後に服役することになったロシア少年ヴァンサン・ロティエと面会に行くうちに彼の傲岸な態度に嫌気がさしてしまう。

この三つのエピソードが並行して描かれた後、この三組がある土曜日の面会日に一堂に会して、映画的クライマックスを迎える。

序盤は要領を得ず退屈させられるが、中盤を過ぎてそれぞれのドラマが形を成して来ると、張りつめた画面に緊張感がみなぎってくる。しかし、全体としてはもう一つという印象を禁じ得ない。そこで、珍しくもスキャンでもう一回見てみたらなかなかきちんとしたお話になっていることが解り大分印象が改善された。

ただ、その土曜日の様子から始まり本番に入るという時系列操作はレトリックの為のレトリックで意味がない。そうでなくても三つのエピソードが並行しているのだから、いきなり本番からスタートして全く問題がない。
 気が短い僕には、三つのエピソードを独立して描き、最後に三組が一堂に会する第4エピソードを加える変則オムニバス映画にしたほうが見やすくて楽しめただろうと思う。

最近はこういうオムニバス映画もどきの群像劇が世界的に多いですなあ。

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愛について、ある土曜日の面会室
予告編を見て良さそうと思い見に行きました。サッカー少女のロールポーリンエチエンヌはある日バスの中でアレクサンドルヴァンサンロティエと名乗る少年と出会い恋に落ちる。彼はチンピラ風の少年で警官を殴り逮捕されてしまう。ロールは刑務所に面会に行くが未成年なので... ...続きを見る
シネマ日記
2014/01/08 11:51

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげは、新しい物好きなので、新人が出てくるとドレドレと興味をもってみるのですが・・・
これはすごい!というのにはなかなかお目にかかれませんな〜
ねこのひげ
2014/01/04 07:01
ねこのひげさん、こんにちは。

1980年代くらいまでは助監督上がりといった現場経験者が監督デビューするというパターンが多かったから、期待もできたわけですが、現在はミュージック・クリップとかCMディレクター上がりとかで、やはり映画とは似て非なるものにつき、大した監督は出てこず、結局また別の新人ということの繰り返し。
もう全然ダメですTT

本文にも書いたように、ドラマを作る人物は事情が大分違いますから、それなりに期待できますけどね。

スピルバーグが「激突!」で日本デビューした時は「すごいのが出てきたぞ」という印象を持ちました。こちらもペーペーの映画ファンでしたから単なる勘ですけど(笑)
オカピー
2014/01/04 17:03

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