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zoom RSS 映画評「10人の泥棒たち」

<<   作成日時 : 2014/01/24 11:31   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2012年韓国映画 監督チェ・ドンフン
ネタバレあり

「オーシャンズ11」の韓国映画版みたいなもので、韓国で1300万人も観た(人口を考えるとわが邦の「千と千尋の神隠し」に匹敵しようか)そうであるが、「オーシャンズ11」でも登場人物が多く面倒くさくてそれ程楽しめなかった僕にはもっといけない結果になった。頭脳が衰え気味のところへもって来て集中できない精神状態にあるのを棚に上げてこんなことは言いたくないものの、脚本の交通整理が行き届いていない為解りにくくなっている部分もあると見受けられる。

キム・ユンソク以下6人の韓国窃盗団がマカオにある幻のダイヤを盗む為に、サイモン・ヤム以下4名の香港の窃盗団と合流し打合せし、マカオのカジノにて実行に移す。
 韓国グループにも香港グループにも見覚えのあるお顔は何名もいるが、「オーシャンズ11」に比べると名前と人物が一致せず、相当混乱する。いくら韓国映画・香港映画ファンにはお馴染みのメンバーでも僕には一回できちんと整理し理解するのは無理である。やはり有名俳優を多数起用する集団犯罪ものは集客力はともかく、散漫になるなどの理由で面白さを期待するのはなかなか難しい。

可能性はあった。この韓国作品は窃盗団が一枚岩ではなく色々と出し抜いたり裏切ったりするのが特徴だから、そこを逆手にとって“コミカル”を通したらもう少し楽しい作品になった筈だが、今の韓国娯楽映画にトーンの一貫性を求めるのは無理なのである。キム・ギドクやイ・チャンドンといった非大衆映画ではともかく、大衆向きでトーンの一貫した韓国映画は殆ど観た記憶がない。トーンの一貫を良い作品の条件とする西洋演劇観・映画観から言えば残念な現象ではあるものの、これが現時点における韓国人の趣味だからどうしようもないのだろう。

それは置いておいて、香港のヤムと韓国のキム・ヘスクが日本人中年夫婦に化けてカジノに入るシークエンスがある。しかし、二人の日本語は相当変でござる。カジノの中国人にその拙さは解らないという設定として認めるにしても、二人だけの時に日本語を使う必要があるのか? 尤も二人は同国人でないから英語より得意とされている日本語が便利なのかもしれないが、どうも観ていて落ち着かない。

わがブログ、韓国映画の集客率は悪いであります。

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10人の泥棒たち/キム・ユンソク
男女10人からなる窃盗団チームがそれぞれ野望を胸に秘めながら幻のダイヤモンド奪取計画に挑むアクション・クライム・ムービーです。監督は『 ビッグ・スウィンドル!<犯罪の再構 ... ...続きを見る
カノンな日々
2014/01/24 18:23

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
船頭多くして船山に昇る・・・というところでしょうか。
主演が二人の時でも両方の俳優の出るシーンが同じ数になるようにしたという映画がありましたね。

手塚治虫さんの漫画もよくシリアスな場面なのにふざけたギャグをいれてましたて、ねこのひげはそのあたりが苦手でしたが・・・
韓国映画もシリアスななったりギャグになったりで・・・いまいちですな。
ねこのひげ
2014/01/26 07:17
ねこのひげさん、こんにちは。

>船頭多くして
そう言っても良いでしょうね。
軸がないから観ていて落ち着かない。

>韓国映画
例えば、「男はつらいよ」は喜劇的なシーンとしんみりとしたシーンがあります。しかし、そこには人間の喜怒哀楽に支えられた一定のトーンがあるんですよね。
韓国映画は前半は純喜劇、後半は純悲劇といった一本の映画で二作観ているような極端な作り方がされているものが多い。
言わば「一本で二度楽しめる作劇」は演劇論や映画論では不可とされているのですが。
オカピー
2014/01/26 17:31

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