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zoom RSS 映画評「灼熱の肌」

<<   作成日時 : 2013/11/11 10:21   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年フランス=イタリア=スイス合作映画 監督フィリップ・ガレル
ネタバレあり

名前はよく聞くが、フィリップ・ガレルの作品は殆ど観たことがない。余り面白くなかった「夜風の匂い」だけと思う。

フランスの端役映画俳優ジェローム・ロバールが恋人セリーヌ・サレットとローマを訪れ、友人に紹介されたフランス人画家ルイ・ガレルと友達になり、有名女優モニカ・ベルッチを妻に持つ彼の家で一緒に生活することになる。
 この二人は語り手・狂言回し・対照としての存在で、主人公はガレルである。

モニカは自分の思うような存在であることを期待し続けるガレルにストレスを溜め込んで他の男に走り去り、ガレルは追い求めても戻らない現実に懊悩し、やがて絶望に沈む。

モニカが他の男に走り、彼が追う場面があるとは言え、嫉妬に狂う様子を描く恋愛心理映画ではない。ガレルは「浮気は何でもない。彼女がいないことで惨めに思われるのが嫌なのだ」と言う。つまり、主人公が自己愛を満足できないことで自滅していく経過を描く純文学映画だ。

本作にはキリスト教に関する言及(=描写)も多く、絶望に関して論考し聖書の言葉をもじって名付けられたキルケゴールの哲学書「死に至る病」を具体的に物語にするとこんな感じになりそうな気がする。
 ただ、フランス製ドラマでよく遭遇する面倒臭いお話という印象を免れず、自我が強すぎる主人公を観るうちに気の短いこちらとしては「勝手にしやがれ」という気分になってどうにも退屈してくる。

前作「愛の残像」も鑑賞する予定だが、どうも気乗りしない。

モニカ・ベルッチは太り過ぎで、こういう心理ドラマに合わなくなりつつある。

主演のルイは監督の息子、その祖父役は彼の父親、脚本を分担したカロリーヌさんは細君か娘であろう。一家を挙げて作った作品ではあるけれど。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
フランス的なめんどくさい作品でありましたね。
そこに魅せられてフランス文学にのめり込む日本人も数多いようですが・・・
ねこのひげは、ドイツや北欧のほうを選びました。
フランス女性は好きですがね(^^ゞ
ねこのひげ
2013/11/24 12:29
ねこのひげさん、こんにちは。

フランス文学は不思議と好きでしたね。
スタンダールとかバルザックとかモーパッサンとか。19世紀のフランス文学は酷烈で、映画と違ってすっきりしている感じ。
多分現代フランス文学は面倒臭いのでしょう^^;

>フランス女性
そうですねえ、僕が好きになったのはルパン最初の妻クラリスですから(笑)、僕もフランス女性は好きですよ。
当時フランス映画は観ていませんから頭の中で勝手に想像していたので、映画で見ると少しイメージが違いましたが^^
オカピー
2013/11/24 20:46

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