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zoom RSS 映画評「コンフィデンスマン/ある詐欺師の男」

<<   作成日時 : 2013/10/22 14:25   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2012年カナダ映画 監督デーヴィッド・ウィーヴァー
ネタバレあり

詐欺師だった黒人サミュエル・L・ジャクスンが相棒を殺した罪で服役した刑務所から25年ぶりに出所するや、その相棒の息子ルーク・カービーが接近してくる。堅気に生きようとしている彼に詐欺の片棒を担がせようとし、そのストーリーの中でうらぶれてはいるが若い美人ルース・ネッガを彼に侍らせる。
 そうとは知らないジャクスンは彼女との甘い夢を見始めるが、ここで再び現れたカービーからルースが彼自身の娘であると告げられて大変なショックを受け、彼女にその事実を知らせないことを条件にカービーのボスを騙す話に乗る。しかし、突然の作戦変更で急遽仲間に加えることにしたルースが土壇場で詐欺を告白、カービーは射殺され、ルースも重傷を負う。敵を倒したジャクスンは身内のもぐり医師に自らの血を彼女に輸血させて息絶える。

あっと驚く真相が捻りとして用意されてわけであるが、“変わる気にならなければ人間は変われない”という通奏低音も見せかけに終わらない程度に機能している。

刑法犯の再犯率は高く、我々も安易に「だから言ったことじゃない」という感想を持ちがちであるが、本作に見るように、社会の冷たさやしがらみが彼らを犯罪に戻らせるという側面もある。国によって再犯率が大きく違うことがそれを如実に物語っている(日本が半数近いのに対し、ノルウェーは六人に一人に過ぎない)。
 フランス映画「暗黒街のふたり」(1973年)を始めサイレント映画の昔から犯罪映画でよく扱われてきたテーマながら、そこに母ものならぬ父ものの要素を加えた犯罪メロドラマとして無駄なく作られていて、大金を払わずに観るなら悪くない出来。

聖書からの“善きサマリア人”の引用が日本人には解りにくい。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
刑期を終えて出てきたアラン・ドロンを追い詰める刑事が出てくる映画がありましたね。
そういったことがふたたび犯罪に走らせるということでは、日本もフランスも同じなのかも。
そういえば、ノルウエーでは、犯罪者の名前や年齢、出身地などが新聞に載らないそうです。
法律で禁止されているのかは知りませんが、それが再犯率を下げているのかも。
ねこのひげ
2013/10/23 02:25
ねこのひげさん、こんにちは。

>アラン・ドロン
それが「暗黒街のふたり」であります。
刑事に追い詰められて殺してしまい、死刑台へ。
今、フランスに死刑はないですよね。
先日観た邦画「任侠ヘルパー」もそうした口。

>ノルウェー
情報は知らなければそれで済んでしまうことが多いわけですけ。特に個人的であればあるほど。

翻って、国家は秘密など持ってはいけないのだけれど、アメリカにべったりの日本はアメリカを守る為に「特定秘密法案」などを通そうとしていますよね。アメリカを守るだけの情報だけなら良いですが、そうならないのが国。

こんな法律を通したら十数年で戦後の状態に戻ってしまうのでは?
僕らは先が短いから良いけど、これから大人になる人はどうなっちゃうのかな。
仮に法律が成立しても、杞憂に終わることを祈るのみ。
オカピー
2013/10/23 21:12

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