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zoom RSS 映画評「サヴァイヴィング ライフ−夢は第二の人生−」

<<   作成日時 : 2013/10/16 10:04   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年チェコ映画 監督ヤン・シュヴァンクマイエル
ネタバレあり

チェコの(人形)アニメ作家ヤン・シュヴァンクマイエルが実写にアニメ手法を取り入れて夢をテーマに紡ぎ出した異色作。

製作資金がないので切り抜き写真を動かす切り絵手法を取り入れた、という監督自身のとぼけた紹介の後本編がスタート。

うだつの上がらない初老のサラリーマン、エヴジェン(ヴァーツラヴ・ヘルシュス)はロトくじの当選を夢見て会社と自宅を往復する日々を送っている。奇妙な夢を見始めて、夢の中で或る女性(クラーラ・イソヴァー)と親しくなるが、彼女の名前は会うたびに変わり、いたはずの子供が消えたりする。
 夢が見られなくなると、フロイトやユングの後継者のような女性精神分析医(ダニエラ・バケロヴァー)の許へ通ったり、夢に関する本を買ったりして、再び夢を見るようになる。
 やがて細君(ズザナ・クロネロヴァー)が彼の行動を不審に思い、後を付けた結果精神分析医から思わぬことを聞かされる。やがて精神分析医は夢の結果から彼の幼少時代の記憶に辿りつく。

登場人物はアップの時は実写で、それ以外は写真の切り抜きで動かされ、夢の中では鶏の頭を持つ裸体の女性や男性の頭を持つ大蛇といった奇妙な生き物が終始出てくる変な作品であるが、終わってみると、父親の事故死から精神に異常をきたした母親に殺されかけた四歳の主人公の経験が浮かび上がって来る、一種の自分探しのお話になる。
 全体のとぼけたタッチに比べると、この顛末には「なーんだ」という印象がなくはないものの、フロイトとユングの精神分析学をベースにミステリー趣味を盛り込みつつ展開してなかなか面白い。

医院に掲げられている写真のフロイトとユングが分析医の説明に拍手を送ったり、足蹴にしたりするなんてお茶目も楽しめる。

流行を追った似たりよったりのハリウッドや日本のメジャー作品に埋もれていると相対的に非常に興味深く感じられる次第。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
チェコの人形劇映画はなかなか観られないので見ましたが、マニアックでメジャー受けはしないでしょうね。
我が道をゆくというところでありましょうか。
ねこのひげ
2013/10/20 13:12
ねこのひげさん、こんにちは。

ユニークで楽しめました。
アメリカのインディではともかく日本ではちょっと作られないでしょう、という作品でしたね。
オカピー
2013/10/20 20:05

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