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zoom RSS 映画評「時の重なる女」

<<   作成日時 : 2013/09/06 09:48   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2009年イタリア映画 監督ジュゼッペ・カポトンディ
重要なネタバレあり

イタリア映画祭で紹介されただけの未公開作品でした。がくっ。それでも「題名のない子守唄」の好演が誠に印象深かったクセニア・ラパポルトの演技を見るという目的もあったので良しとする。

ホテルのメイドをしているクセニアが出会い系パーティーで元刑事の警備員フィリッポ・ティーミと意気投合して恋人になり、彼が警備をしている豪邸で楽しんでいる最中に押し込み強盗に入られ、ティーミは犯人に撃たれてしまう。
 やがて職場に復帰した彼女は、ティーミの知り合いである刑事ミケーレ・ディ・マウロに強盗犯との共犯を疑われる。実際彼女は犯人の恋人であった・・・と思いきや、昏睡状態から蘇った彼女の夢という最初の種明かし。

しかし、お話はそう単純ではない。
 奇跡的に助かっていたティーミと再び懇ろの生活を再会した彼女が、夢の中で刑事が指摘していたように訳ありの過去により父親と不仲であることが判明した後、やはり本当に強盗一味リーダーを恋人に持っていて、死んだ女性の身分を借りて二人仲良くブエノスアイレスに旅立ってしまう。現場を目撃し警察に届けることもできた彼は、少し躊躇して、見逃すことにする。

現実と幻想の間を彷徨うのはヒロインではなく、観客である。しかし、最後の一幕を事実とすれば、構成は実に明解。間に挟まれた“夢”の部分は、事件前に経験したことや潜在意識、そしてこれから起る未来がないまぜになって構成されていることが判るように作られている。しかるに、そうであるとしたら、眼目は、一旦彼女を無実に思わせておいて再度やはり犯人と内通していたという種明かしを見せるだけに過ぎず、それほど面白い趣向とは言えない。寧ろ、官憲に告げないことで最後に示されるティーミの愛情のほうが心に残る。

鑑賞の主眼であったクセニアの演技には、手応えあり。

今後はよく調べてから観ることにしよう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
時々、夢落ちで終わらせる映画がありますが・・・・・納得できませんですな〜
イタリア映画は夢落ちにしなくても不可思議なのが多いですがね〜

いまテレビで東京オリンピックになるかでやっております・・・どうなりますかね〜
ねこのひげ
2013/09/08 01:09
ねこのひげさん、こんにちは。

世間で言われているほど“何が現実なんだ”というお話でもないような気がします。
最後が現実でないということはないでしょう。
そうだとすると、底が割れた内容ということになるのですが。

>オリンピック
東京に決まりましたね。
本当はマドリードが一番強いのですが、2024年にオリンピックを開きたいフランスの意向(二大会続けて同じ大陸で行われない最近の傾向)が反映され、一番最初に負けるという皮肉な結果になりました。
個人的には、新興国の債券を持っているので、イスタンブールに勝って貰いたかったのですが。
オリンピックが決まると、わが財政的には恐らくマイナスTT
参ったなあ(笑)
オカピー
2013/09/08 21:24

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