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zoom RSS 映画評「388」

<<   作成日時 : 2013/09/24 13:38   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2011年カナダ映画 監督ランドール・コール
ネタバレあり

POV映画(今月はこれ以外に3、4本ある)の一ヴァリエーション。
 オカルト・ホラー「パラノーマル・アクティヴィティ」では怖い目に遭う人間が定点カメラを何箇所かに置いてそれを確認するという体裁であったが、本作は自分の知らないうちに色々な場所に仕込まれるのである。

若い夫婦の夫ニック・スタールが自分の車から作った憶えのない音楽CDがあるのを不審に思ったのが発端で、ちょっとした口論の後細君ミア・カーシュナーが置き手紙を残した失踪、郵便受けに飼い猫の首を発見したので、警察においでいただくものの、問題にされない。昔いじめた同級生の恨みを晴らす犯行と思って接近するが、どうも違う。真犯人は次第にずうずうしくなって主人がいる家に入り込んだり、細君の映像を会社のパソコンに送るなどして、スタールのイライラを募らせていく。

といった具合に犯人の悪意が徐々にエスカレートした末に訪れる事件の顛末を楽しませるお話で、全編を構成する画面は全て犯人が家や車に仕込んだカメラを通した映像という設定らしいが、感興の程度はともかく「パラノーマル」に比べると映画言語的に苦しいところがある。終わってみれば、監視カメラ版「コレクター」(1965年)の趣。

9月25日追記:本日「[ アパートメント:143 ]」という映画を見るうちに、本稿記述がPOV映画について正確ではないことに気付いた。例えば、「パラノーマル・アクティヴィティ」は定点カメラを使った映像記録を編集したものという体裁を取っているので、厳密に言えばPOV(主観)映画ではなく、フェイク・ドキュメンタリーと言うべし。「今月はこれ以外に3、4本ある」と述べたのはフェイク・ドキュメンタリー(POVもの含む)を指す。訂正いたします。
 本作も基本は定点カメラであるが、観客を対象にした見せ物という体裁を取っていないのでフェイク・ドキュメンタリーとは言いにくい。逆に、定点カメラであるため視線こそ客観ではあるものの、カメラをある意図の下に何箇所も置いた人間が随時映像を選びながら観ているという設定は、ある種の主観を感じさせることになり、POV映画のヴァリエーションというのは間違いではないであろう。いずれにしても、余り厳密に分類していくとかなり限られてしまうので、一般的理解では「パラノーマル」以下類似の作品もPOV映画に入れて問題あるまい(追記終り)。

POV映画の例に洩れず、画面に変化が少なく大して面白くないので積極的にお薦めできないものの、「コレクター」という表現に興味をもたれた方はどうぞ。

邦題ではなんのことだか解りません。意味のなさが売りかね?

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
388は番地の388のことでありましょう。
数字だけでにして謎にして見せたんでしょうな。
こういう映画というのはイラッとしますな〜
ねこのひげ
2013/09/25 03:13
ねこのひげさん、こんにちは。

>388
それ自体は解っているのですが、原題が住所であることが一目瞭然であることに比べると・・・という意味でした^^

POV映画やそれらを含むフェイク・ドキュメンタリーはつまらないのにヒットする。若い人の映画観がぼくらと180度近く違うということが解る現象ですね。
オカピー
2013/09/25 19:26

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