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zoom RSS 映画評「メーヌ・オセアン」

<<   作成日時 : 2013/08/19 09:52   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1985年フランス映画 監督ジャック・ロジエ
ネタバレあり

ジャック・ロジエの長編第4作。ヒッチコックがサスペンス以外に関心を持たず、小津安二郎がひたすら家族に迫った以上に限定的に、ロジエはバカンスだけを描く。何とも特殊な映画作家である。

仕事の為ブラジルからフランスを訪れた踊り子ローザ=マリア・ゴメスが《メーヌ・オセアン》という列車に乗り、車掌ルイス・レゴやベルナール・メレズとパンチの件でもめ、ポルトガル語が多少できる女性弁護士リディア・フェルドがしゃしゃり出てきた為車掌たちは面倒になり、その場は立ち去る。
 弁護士は船員イヴ・アフォンソの暴力事件で仕事がある為、踊り子を伴って裁判に臨むが結局敗訴して船員は少なめの罰金と執行猶予の懲役刑を食らう。
 弁護士と踊り子は船員の住所のあるユー島に遊びに繰り出し、気分転換に同島を訪れた車掌の二人組とカフェで鉢合せ、彼女の肩を持つ船員は一触即発の状態になりながら車掌の立場を理解し、やがて踊り子の興行主ペドロ・アルメンダリス・ジュニアが現れると、一行は場所を変えて音楽と踊りに花を咲かせる。
 メレズは興行主に“現代のモーリス・シュヴァリエ”とおだてられてセスナに乗るが、フライト直前に踊り子が舞い戻ったため降ろされ、船を乗り継いで家を目指すことになる。

アデュー・フィリピーヌ」や「オルエットの方へ」ほど明確ではないものの、バカンス後のけだるさが実感を伴って印象として残される。

構成としては、主役がどんどん変わり、最初厳しく踊り子に当たった車掌がひどい目に遭って終わる、という極めて奔放な作劇で、彼女にくらわした意地悪がところ変えて自分に降りかかる言わば<乗り物の悪夢>が可笑し味として爆発、終盤のとぼけた味わいに「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を思い出していた。

例によって、136分という長い映画なのに、超が付く長回しが連続する為、日本語で言う場面即ちシークエンスが片手の指の数くらいしかない。その中でも映画的に卓越しているのは、終幕でメレズがひとり海岸を駆けるロングの移動撮影。痺れたデス。長回しが多く、だらだらした印象は否めないが、意外なほど没入できる。没入できない人は間違いなく眠る。

フランス語は解らぬ。大洋と関係があると思うのだが、メーヌ・オセアンの意味の解る人、教えてください。

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コメント(4件)

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ねこのひげもわかりません。
大学ではドイツ語を取ったもので・・・(^^ゞ
オセアンはオセアニアでしょうが、メーヌ・・・・なんか見た覚えはあるのですがね。
ねこのひげ
2013/08/20 02:28
ねこのひげさん、こんにちは。

英語で Spanish Main がカリブ海(若しくは南米北岸)を指すことは知っておりますが、こちらのメーヌ(maine)は何なんでしょうねえ。

大学ではロシア語が第一言語(専攻)、英語が第二言語。
映画を見るのを考えるとフランス語にしておけば良かったと後悔しましたが、実際は、欧州語の中でも一番難しいと言われるロシア語を勉強しながらフランス語を学ぶのは無理でしたろうなあ。
オカピー
2013/08/20 21:07
この映画の場合は、列車の名前ですが・・・・
フランスのはメーヌ州がありますから、人の名前かもしれませんね。
ねこのひげ
2013/08/21 03:21
ねこのひげさん、こんにちは。

そのメーヌ州の可能性もありますねえ。
オカピー
2013/08/21 21:54

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