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zoom RSS 映画評「ヴォイツェク」

<<   作成日時 : 2013/08/02 10:12   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1979年西ドイツ映画 監督ヴェルナー・ヘルツォーク
ネタバレあり

弱冠23歳で夭逝した19世紀前半ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーの同名の未完成戯曲をヴェルナー・ヘルツォークが映画化した異色ドラマ。殆どがドイツのTV映画ではあるものの、1960年以降12回映像化された問題作(オペラ版も含む)である。近年日本でも上演されているので、ご存知の方も多いだろう。

少々おつむの弱い一兵卒ヴォイツェク(クラウス・キンスキー)は常日頃幻聴を聞き、上官の大尉(ウォルフガング・ライヒマン)や医師(ヴィリ・センメルロッゲ)にいびられ、子供を設けた内妻マリー(エヴァ・マッテス)が鼓手長と浮気した後、上官から反語的に「お前の妻は身持ちが良い」と言われて益々精神分裂気味になり、マリーを刺殺して湖に姿を消す。

そもそも原作が単に未完成というだけでなく断片の草稿しか残っていないので、お話が綺麗に繋がっていない箇所が多いのだが、それが裁断するようなタッチのヘルツォークの作風にマッチして迫力がある。通常は他人を威圧する人物を演ずることが多いクラウス・キンスキーの弱者演技もお見事と言うしかない。狂気という共通した枠の中で演技のツボを得ているのだ。

しかし、一般的な映画ファンにすぎない僕には、この作品の訴えるところがよく解らず、挨拶に困るというのが実際のところ。「タクシー・ドライバー」(1975年)や「カッコーの巣の上で」(1975年)といった作品がお好きな人には一見に値するかもしれない。勿論それらの作品ほどキャッチーな要素がない為保証は出来ないが。

町に出よ、書を拾おう(町に出て図書館から原作を借りよう、の意味です。勿論、寺山修司のもじり)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
10代や20代のころ・・・・頭でっかちのころはこういう作品を見ておりましたが、ジジィになると疲れるので見なくなりましたな〜
『郭公の巣の上で』や『タクシードライバー』は好きな作品でしたが、ここまで来ると・・・(^^ゞ
ねこのひげ
2013/08/03 02:00
ねこのひげさん、こんにちは。

地獄の“ヘル”ツォーク(笑)の中では、演技以外は今一つかな。
僕の持っている世界文学事典によりますと、原作の解釈も定まっていないようです。まして、僕のような凡才に解るはずもない^^;
オカピー
2013/08/03 21:19

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