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zoom RSS 映画評「青年」

<<   作成日時 : 2013/07/06 10:14   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
1962年アメリカ映画 監督マーティン・リット
ネタバレあり

今回のWOWOWヘミングウェイ特集の中で一番記憶に残っていない本作を再鑑賞する。

Stories by Ernest Hemingway とクレジットに表記されているからヘミングウェイの短編を何作か寄せ集めたお話である。僕が解る範囲で、一つは短編集「われらの時代」から一連のニック・アダムズもの。開巻直後の流木の挿話が記憶に残っている為すぐに解った。もう一つ、後半の中核を成すキリスト教系病院の看護婦と主人公とのロマンスが彼女の死で終わるのは死に方こそ違え、「武器よさらば」の改変のように思われる。ニック・アダムズものにこういうお話があったか全く記憶にない。

北部山地、医師アーサー・ケネディーの息子リチャード・ベイマーは、色々と押し付ける母親ジェシカ・タンディの方針が我慢ならず、家を出て記者になろうとニューヨークを目指す。どの新聞社からも採用されなかった彼はバイト先の料理店でイタリア軍の応援を募集する催しに遭遇、これに乗って医療班の中尉として従軍することになるが爆撃で負傷し、病院で美しい看護婦スーザン・ストラスバーグに運命的な出会いをする。
 が、彼女は病院の爆破で重傷を負い、結婚の儀を行なっている最中に亡くなってしまう。傷心を抱いて帰国すると町民から英雄として迎えられるが、父親が自殺したと聞かされて呆然、昔と変わらず思うように自分を動かそうとする母親を振り切って再びニューヨークを目指す。

マーティン・リットが監督なので筋運びはしっかりしているものの、大人への成長物語として余りに型通りに終始する印象があり、さほど面白くないのはお気の毒。特にロマンスを中心としてイタリアへ行ってから余りぱっとしない。昔見た時は色々な挿話がある為もう少し楽しんだ記憶があるが、看護婦とのロマンスがつまらなく感じられるようでは僕の特徴でもあるロマンティシズムも鈍りましたかな。

顔触れはなかなか豪華で、既に述べた以外では、いかれたホームレス・ボクサーにポール・ニューマンが扮しているのが興味深い。「傷だらけの栄光」(1956年)のボクサーが落ちぶれたわけではないらしい(笑)。
 母親への怒りに任せて彼が振ってしまう恋人にダイアン・ベイカー。彼女にとってお気の毒なのは、母親が二人を結びつけようとしているから、彼の怒りの矛先が彼女にまで向けられたことである。
 イタリアでの上官にリカルド・モンタルバン、従卒にイーライ・ウォーラック。本作はアメリカで撮っているが、マカロニ・ウェスタンで知名度を上げたウォーラックがこの時代にイタリアに縁があったのも奇遇と言うべし。無名時代のマイケル・J・ポラードも彼の幼馴染として登場。

正に「青年よ、大志を抱け」じゃね。

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コメント(2件)

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恋愛が形通りでつまらなく感じたのは、お互いそれだけ映画を観すぎたということでしょうな〜
年ですかね?(^^ゞ
ポール・ニューマンの役どころにはちょっとビックリしましたがね。
ねこのひげ
2013/07/07 17:51
ねこのひげさん、こんにちは。

年ですね^^;

>ポール・ニューマン
変な役だったなあ。
オカピー
2013/07/07 19:15

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