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zoom RSS 映画評「幸せの教室」

<<   作成日時 : 2013/07/13 09:30   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督トム・ハンクス
ネタバレあり

トム・ハンクスが「すべてをあなたに」以来15年ぶりに手がけた長編映画第2作(その他TV映画を二本、TVシリーズの挿話六本ほど担当しているらしい)。

会社の賞を何回も取っているのに大学を出ていないという理由でスーパーを首になった初老男性ハンクスが、妻との離婚の後に残された住宅ローンの資金捻出に苦労する一方、心機一転短大へ通い始め、今後の就職活動に生かそうと経済学とスピーチを重点的に習うことにする。
 そのスピーチの講師がジュリア・ロバーツで、彼女はポルノ・サイトばかり覗いている“作家”の夫ブライアン・クランストンに嫌気がさして遂には追い出す。
 ハンクス氏は、友人の手を借りてありついたレストランの厨房係の仕事と掛け持ちで大学へ通ううちに、経済学の教授ジョージ・タケイの影響で自宅を差し押さえて貰ってローンを帳消しにし、大学の若い友達から教えられて色々と生活の改革を進めていく。すっかりやる気をなくしていたジュリアも、ぐっと溌剌としてきたハンクスに感化されるところあって次第に真剣に教えるようになる。
 かくして、世代的に近い二人が互いに好感を覚えて未来を見据えるところで映画は終わる。

五十男と若者たちの交流の爽やかさを頂点として後味は大変良い。彼が大学で学ぶ経済理論も実行に移され、作劇的にしっかり機能している。しかし、何となく物足りない。
 恐らく、途中まで人生再建ドラマとして作っているのにロマンスとして終っているからであろう。一言で言えば設計の問題で、同じようにロマンスのハッピーエンドとして終わらせるにしても途中までの描写とトーンが一貫するように扱いを変える必要がある。或いは、現状の扱いに合せるなら、ジュリアとの描写を増やして前半・中盤の描写のパランスを変えれば、もっとしっくり来るはずである。

ハンクス監督作品としては前述「すべてをあなたに」に及ばない。

洋画配給会社は“君・僕”病と同じくらい“幸せ”病にかかっているです。

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『幸せの教室』
□作品オフィシャルサイト 「幸せの教室」□監督 トム・ハンクス□脚本 トム・ハンクス、ニア・バルダロス□キャスト トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、ブライアン・クランストン、セドリック・ジ・エンターテイナー、タラジ・P・ヘンソン、ググ・バサ=ロー、ウ... ...続きを見る
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映画大好きだった^^まとめ
2014/07/18 18:57

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
まあ、この鬱屈した世界ですからね〜せめて映画の世界だけでも幸福感を味わいたいというところでしょう。
ねこのひげ
2013/07/14 13:19
ねこのひげさん、こんにちは。

いやあ、内容は良いんですがね、タイトルの付け方が余りに安易ではないかと思いましてね。
ある意味、観客をミーハー扱いしすぎてはいませんか?(笑)
オカピー
2013/07/14 21:14
>大学を出ていないという理由でスーパーを首になった初老男性ハンクスが、妻との離婚の後に残された住宅ローンの資金捻出に苦労する一方、心機一転短大へ通い始め、今後の就職活動に生かそうと経済学とスピーチを重点的に習うことにする。 ひでえ 話だよ・・・学歴ないヤツは価値がなってか・・・
不当解雇で会社訴えてやる!!!

 ジュリアロバーツみたいな美人なら 勉強に身が入る?
会社に憎しみ消える?キャンパスライフを前向きに楽しもめそう?

 オレなら いずれもないね。
たとえ美人の先生に言い寄られて
「憎んでも 仕方ないから 前向きに一から勉強して 他の生徒と一緒にキャンパスライフで交流しましょうよ」
と、なだめられても 絶対 オレは会社を許さん!

訴訟を起こして 賠償金ぶんだくってやる、と意気込んで殺伐とした気分になってますよ。・・・これが現実・・・
映画のようには いきません。
zebra
2013/07/21 11:55
zebraさん、こんにちは。

映画、特にアメリカのドラマ映画は、現実のアンチテーゼとして作られているものが多いですよねえ。
こういうのが、観客にとって薬になる場合もあるでしょうが、害になることもないわけではありませんね。
僕は、映画として整合性があるかないかだけ、気にして観るようにしています^^
オカピー
2013/07/21 20:43

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