プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「そして友よ、静かに死ね」

<<   作成日時 : 2013/07/10 10:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

☆☆☆(6点/10点満点中)
2011年フランス映画 監督オリヴィエ・マルシャル
ネタバレあり

近年におけるフレンチ・ノワールの収穫だった「あるいは裏切りという名の犬」を作ったオリヴィエ・マルシャルが、エドモン・ヴィダルという元ギャングの自叙伝を共同脚色して映画化したギャング映画である。

還暦を迎えたヴィダル(ジェラール・ランヴァン)が、ギャング時代の相棒で大親友のセルジュ(チェキー・カリョ)の警察に捕えたと知らされ、とうの昔に引退した故の重い腰を上げて奪還の計画を練り首尾よくこれを果たすが、実行を任せた若い衆の過剰な暴力が気に入らない。
 しかも、麻薬を組織を裏切っていたセルジュを某所に匿って以来彼の周囲で不穏な動きがあり、飼犬を殺された上に愛妻(ヴァレリア・カヴァッリ)の命を脅かされ、セルジュの娘も殺されてしまう。何としても組織の魔の手から彼を逃したいと思うヴィダルだが、刑事から35年前に捕えられた時の密告者がセルジュであると知らされ、納屋に潜伏中のセルジュに自ら落とし前をつけろと拳銃を渡す。

主人公がロマであるという以外に「あるいは」ほど切り口に面白味はないものの、現在進行形の物語に少年時代からの二人の行状をフラッシュバックの形式で随時挿入する形式が二人の友情を表現して効果的。お話のハイライトを成す現在部分は恐らく創作とは言え、友情を裏切られた気持ちはいかほどであったか想像するに余りあり、お話のつまらなさを誤魔化す為の回想形式とは一線を画している。展開がかつてのフレンチ・ノワール水準作ほどモタモタしていないのも良い。

オールド・ファンとしてはアラン・ドロンの「さらば友よ」と「友よ静かに死ね」を併せたように邦題に苦笑。ロマが主人公では「ル・ジタン」というフレンチ・ノワールもあったね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『そして友よ、静かに死ね』
(原題:Les lyonnais) ...続きを見る
ラムの大通り
2013/07/11 00:12

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
『ル・ジタン』・・・・劇場で見ましたよ。
タバコの時短も吸いました。匂いが強烈なので友達連中には評判が悪かったです。
30ぐらいで禁煙しましたけどね・・・

タイトルで古い映画と思ったら、新しい映画で苦笑い。
意識してつけたとしたら、そうとうな映画通かな?
ねこのひげ
2013/07/11 03:10
ねこのひげさん、こんにちは。

『ル・ジタン』は、当方、TVでしたかね。
ドロンさんの人気がこの辺りから衰えてきた。厳密には輸入価格が高すぎて、輸入が減ってきたのが原因だったんですけどね。

僕らの世代でしたら、よく知っている題名だと思いますよ。
尤も、最初の単語「そして」は「あるいは」以降マルシャルが絡んだ映画の接続詞シリーズになっているようですが。
オカピー
2013/07/11 20:59

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「そして友よ、静かに死ね」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる