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zoom RSS 映画評「ステイ・フレンズ」

<<   作成日時 : 2013/05/25 09:47   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督ウィル・グラック
ネタバレあり

近年素材的には既に何度も扱われているが、僕のような古い性愛観を持っている人間には本作独自の性愛の扱いに、良い意味でも悪い意味でも、興味を持たざるを得ない。その素材というのは、セックス関係のある男女の友情というものが成立するか、ということだが、僕の古臭い頭ではどうしても成立しないのである。
 いくら主人公たちがセックスをテニスに譬えても、性は愛かお金か快楽と結び付くのが少なくとも最近までの常識であったと思うのであるが、違いますか? 例えば、男女間での友情を問題とする時点で既にセックスという概念はアンチテーゼであったと理解している。

他方、確かにテニスに限らずスポーツをするのも快楽ではあるかもしれないが、自然が考える葦である人間に愛なるものを授けたのは、第一義にはやはり生殖の為である。人間はその生殖行為を純粋快楽に置き換えることができる点で他の動物と区別できると言って良い。ということは快楽を求める心理が愛に変わることもあるわけで、実際本作の主人公たちもセックスをする友人関係に物足りなくなって最終的には愛を求めることになる。
 セフレなどという言葉が流行り一見セックス・フレンドなるものが跋扈しているように思われる現在においても、純然たるセックス・フレンドなど存在し得ないと思う。もし愛に成長して行く要素のないそうした関係は友人ではなく、利害関係に過ぎないであろう。その代わり利害関係が友情を経ずに愛情関係に発展して行くことは十分あり得る。つまり、セックスと友情という組合せはあり得るようで最終的には矛盾を呈示する観念ではあるまいか。

ヘッド・ハンターを仕事とする美人ミラ・クニスがロサンゼルスの企業からニュー・ヨークの大手に引き抜いたジャスティン・ティンバーレイクとがそれを体現してくれるのが本作である。
 そうした文化を当り前のように呈示してくれるという、一種の風俗映画として感興が湧くが、と言って本格的にそこにアプローチするわけでもなく恋愛映画のヴァリエーションに留まっていて面白く成り切れていない。

いや、僕にしてもそんなややこしいものを求めているわけではなく、寧ろもっとすっきりした昔風のラブ・コメディーを見たかったというのが実際。中途半端になるのが解りきって作っているのが気に入らないだけである。

すっかり時代に取り残されているおじさんには“フラッシュモブ”という現象が興味深かった。エンディング・クレジットのIT時代らしい処理と、劇中で観られる架空の映画のNGシーンが観られるといった洒落っ気は十分及第点。

ヘッド・ハンティングされたいものです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
セックスフレンド・・・・何人かいましたが、そこにはやっぱり相手に対する好意というものがあったように思いますですな。
ベットに入らなくても、一緒に食事をしたり、海を観に行くだけでも楽しかったですからね。
フラッシュ・モブ・・・・・こういうものが成立するのか?と思っていたら、YouTubeを見ると、けっこう流行っているようですね。
ねこのひげ
2013/05/27 02:10
ねこのひげさん、こんにちは。

おおっ、大胆な告白(笑)。

>フラッシュモブ
本作を観終わった後調べようと思ったのに、未だにやっていない無精者です^^;
オカピー
2013/05/27 17:54

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