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zoom RSS 映画評「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」

<<   作成日時 : 2013/05/24 10:12   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2010年イギリス=アメリカ合作映画 監督ウィリアム・モナハン
重要なネタバレあり

「ディパーテッド」でアカデミー脚色賞を受賞したウィリアム・モナハンがケン・ブルーエンの犯罪小説を脚色して自ら映画化した監督デビュー作。

三年間臭い飯を食って出所したコリン・ファレルが足を洗おうと、引退した今もパパラッチにつけ狙われる元スター女優キーラ・ナイトリーのボディガードになる一方、取り立て屋の悪友ベン・チャップリンとの関係からそのボスである親玉レイ・ウィンストンに気に入られてしまう。彼が断わると相手は知り合いたちを殺して仲間に入れようと躍起になる。憧れの美人女優と男女の仲になった彼は夢の実現に向けて、しがらみを断つべく親玉本人を亡き者にする。かくしてすっきりした気持ちで、再スタートの為にアメリカに渡った彼女の許に駆け付けようとするが、好事魔多し、以前撃つチャンスがあったのに助けた少年に襲われる。

前科者が足を洗おうとして色々と妨害されるという映画は腐るほど作られている。そこで引退した美人女優のボディガードから恋人になるというアングルを付けることで新味を出してはいるものの、主人公対ギャングのしがらみと主人公のボディガードぶりとが有機的に絡み合って来ず、絡め方次第でもう少し興味深いお話になったはずなのに、あたら長蛇を逸したという感は否めない。但し、凡才たる僕に代案があるわけにもあらず。

結末も今一つ。作者たちは前科者らしくビター・エンドで終わって空しさを残すのが終り方として落ち着きが良いと思ったのだろうし、ビター・エンドも悪くはないが、あの少年にやられてしまうというのが気に入らない。あの手の始末に負えない不良少年(しかも将来のスター・サッカー選手候補)は殺す代わりに足に完治しない傷でも負わせておけば大衆娯楽作品らしく「ざまーみろ」といった後味を残せたものを、足を洗うことに拘ったのか、彼は拳銃を下ろしてしまう。結論から言えば、幕切れの為に彼を生かしておいた、という印象が強い。

英国ロケで映画的ムードは悪くない。しかし、気取った感じがややもすると鼻につく。

ブルース・ロック・バンドだったヤードバードらしくないポップな「ハートせつなく」Heart Full of Soulに始まり、劇の半ばでボックストップスの「あの娘のレター」The Letterを流すなど時代背景と全く関係のない古い既成音楽の使い方は面白くて断然気に入ったのだが。

ボディガードと言えば、ホイットニー・ヒューストンも夭逝してしまいましたなあ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
チンピラに殺されるというのでは、松田勇作の「なんじゃ、これ!」というのがありますが、この場合殺すか、腕の一本もへし折るかした方が主人公の強さが際立ってよかったですね。

ホイットニー・・・・人間死ぬ間際までわからんという好例で、残念なことでありました。
ねこのひげ
2013/05/25 02:44
ねこのひげさん、こんにちは2!

大人の悪党は映画の中においては格好良い場合もありますが、ああいう中途半端な子供は「人生をなめている」印象しかなく、娯楽映画的には何とか始末してほしかったんですがねえ。

>ホイットニー
マイケル、ドナ・サマー、ホイットニーと続けざまに大物ソウル系アーティストが亡くなりました。
1970年前後に、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ドアーズのジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンが相次いで死んだのに次ぐ、といったら大袈裟かな。彼らは全員20代でしたからねえ。
オカピー
2013/05/25 21:12

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