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zoom RSS 映画評「スノーホワイト」

<<   作成日時 : 2013/04/29 09:49   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督ルパート・サンダーズ
ネタバレあり

ディズニーの長編アニメ第一作「白雪姫」(1937年)以降「白雪姫」の映像化は尽くグリム童話よりディズニー・アニメ版がベースになっている。グリム童話では、王子の臣下たちが運搬中につまずいたショックで白雪姫が喉に詰まっていたリンゴを吐きだして生き返る。さすがにこれではロマンティックではないので、ディズニー版がベースになるのは“むべなるかな”なのである。

本作は1997年以来の実写映画(TV及びビデオ映画は除く)で、年齢を重ねて来ると15年前などついこの間という感覚であるから「またかいな」と思ったが、実物を見ればなるほど21世紀の作品らしい作りではある。それとは別に、もう一本明朗版「白雪姫と鏡の女王」というのがほぼ同時に作られ公開されている。どうもグリム童話生誕200周年ということらしいが、その意味において厳密に言えば、オリジナルは無視されディズニーが重用されているのは変なのでござる(笑)。

ある王国で幼少の姫を残して王妃が亡くなり、王は偶然発見したどこの馬の骨とも知れない美女実は魔女のラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)を后に迎えるが、彼女は早速王を暗殺して姫即ち白雪姫を幽閉する。国中の娘の精気を吸って若さと美貌を保っている女王は自分が国(世界)中で一番美しくないと気が済まないのにある時鏡が白雪姫を挙げた為、成長して魔力の届かない森に脱走した姫(クリステン・スチュワート)に幼馴染の王子(サム・クラフリン)に化けて接近、毒リンゴで殺す。
 姫側の人物がこぞって悲しむが、姫が森を放浪中に知り合ったハンターのエリック(クリス・ヘムズワース)がキスをすると姫は蘇生、自ら甲冑を身に付けて軍団を率いて女王の城を目指す。

序盤幽閉先から脱走する場面の動きの良さから早くも、これまでの受動的な白雪姫から随分能動的でスポーツ選手みたいになったなあと感心するやら呆れるやらといった印象を持つが、終盤ジャンヌ・ダルクよろしく鎧を着て軍隊を率いる段に至ると、“さすがにスーパーヒロインが持てはやされる21世紀の作品だけのことはある”と恐れ入る次第。尤も、リアリズムの視点から言えば長年幽閉されていたお姫様があれだけ動けるのは相当良い御馳走をもらって運動設備でも宛がって貰っていたのでしょうと突っ込みも入れたくもなる。
 「さすがに・・・」と言っても誉めているわけではなく、これも最近流行りのハイブリッド映画の一本であるわいなと、どちらか言うと興醒めしたのが実際。

CGとコンピューターを駆使した半実写映画であるから“何でもあり”で、「ベンジャミン・バトン」の先例があるとは言え、ボブ・ホスキンズやレイ・ウィンストンといった有名俳優が小人になって出て来ても全く違和感がないのが凄いと言えば凄い。
 人には好みの差があるので一概には言えないものの、女性陣の配役に難あり。シャーリーズ・セロンの前では病みあがりのようなクリステン・スチュワートが見劣りして、素直に楽しめないのである。

15年くらい前にCGが俳優の仕事を奪うと騒ぎになったのが一部現実化。コンピューターが特殊俳優から仕事を奪ったね。

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スノーホワイト
中途半端が点在。   ...続きを見る
Akira's VOICE
2013/04/29 10:18
スノーホワイト(2012)***SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN
&amp;ldquo;おとぎ話&amp;rdquo;は終わった。今、新たなる「白雪姫」伝説がはじまる!好き度:=70点 母が退院したので一段落。ご心配下さった方、またコメントのお返しにお邪魔したいと思っております。誠にありがとうございます。 さて観たい作品は知らぬ間に終了... ...続きを見る
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2013/04/29 17:48
スノーホワイト
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佐藤秀の徒然幻視録
2013/04/29 18:05
「スノーホワイト」
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或る日の出来事
2013/04/30 21:55

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
CMなどでも、赤ん坊がプロ顔負けのサッカーをやっているのがあります。
CGで作ったのはあきらかですが、本当の赤ん坊がサッカーをやっているように見えるんですよね。
すべての俳優がいらなくなるときが来るかもしれません。
プロの将棋指しがコンピューターに負ける時代になりましたからね・・・(~_~;)
ねこのひげ
2013/04/29 18:40
ねこのひげさん、こちらにもようこそ。

動物はまだ難しいと思っていたのですけどねえ、CGは。
人間の顔はまだ難しいかもしれませんが、体は問題なくレベルにまで達しましたか。
オカピー
2013/04/29 21:09
以前DVDで見ました。
>女性陣の配役に難あり。シャーリーズ・セロンの前では病みあがりのようなクリステン・スチュワートが見劣りして、素直に楽しめないのである。
他のブログでも 主役の白雪姫より 悪の女王役のセロンを 高評価してる方たちが ほとんどなんですよ!

>国中の娘の精気を吸って若さと美貌を保っている女王
そういえば鏡が白雪の心臓を食べれば、永遠の美と若さを手に入れ、不死身となるでしょうといったので 心臓を奪おうとしましたが 白雪パパこと国王はラヴェンナによってふたつのタマ取られちゃいましたからね・・。初夜のベッドでは国王もただの男。まさに"仁義なき戦い"で組長のタマ・・・・あっ、ではなく、国王のふたつのタマと本当のタマ(命)を取っちゃった

 "国王ぉぉぉーーー 覚悟しいやぁぁぁぁぁぁーーー"
”や、やめろ ラベンナ・・・ ワシのナニをどうするつもりじゃ・・・うぎゃぁぁぁ〜ん!!!!” (絶命)・・・
"やったぁぁぁぁ  国王のタマ(ふたつも) 取ったよぉぉぉぉ"  勝利の雄たけびのラベンナ。
おそるべしっ ラベンナ・・・
zebra
2013/12/08 02:14
オカピーさん 続き書きます。
>序盤幽閉先から脱走する場面の動きの良さから早くも、これまでの受動的な白雪姫から随分能動的でスポーツ選手みたいになったなあと感心するやら呆れるやらといった印象を持つが、終盤ジャンヌ・ダルクよろしく鎧を着て軍隊を率いる段に至ると、“さすがにスーパーヒロインが持てはやされる21世紀の作品だけのことはある”。
 どちらか言うと興醒めしたのが実際。
 それも 一つの意見ですよね^▽^ 虎視眈々と女王への復讐の機会を狙ってた白雪の意地なんでしょうね!

脱走して、剣術を習得し仲間あつめて さあ かちこみに!ってか(笑)・・・
追い詰められらたラベンナ・・・
"ハァ〜ハァ〜(ギラついた目つきで)ラベンナァ・・・もう、逃げられんぞぉ!こんときをあてえは待っとったぁ!オヤジの仇じゃぁぁぁ" 
"待っとくれ 白雪 私の話 きいとくれ・・・" 
"女王なら 死ぬときくらい潔くせいやぁぁぁ  うりゃぁ(ドスっ) " "うがぁ・・・ァ・・・(絶命)"
 "やりました・・・オヤジぃ・・・仇とりやしたぁ・・・ラベンナのタマ(女だからあっちのタマは無かったが)取りましたぁぁ!!! 
"
 しっかりと落とし前つけてラベンナのタマを取った白雪・・・ 仲間たちから新組長就任の杯受けて・・あっ、じゃなかった 戴冠式を受けて 新女王に就任。

 "新女王様 うぃッス" "ご苦労様です"
 "国のために よろしく お願いしまっす" 
怖い(?)強の組員・・じゃなく 小人たちから激励されるとは・・・恐るべしっ!!!! 白雪新女王!!! 女王の座はタマ(=あっちのタマじゃないですよ。"命"のコトですよ)の取り合いでなりたつ下克上のシンボルなんでしょうね。
zebra
2013/12/08 02:27
zebraさん、こんにちは2です。

>クリステン
そうでしょうとも!

絶好調ですなあ。
面白かったですよ。
但し、どうコメントバックして良いか解りません(笑)
また、よろしく。
オカピー
2013/12/08 20:13

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