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zoom RSS 映画評「中国は近い」

<<   作成日時 : 2013/04/18 10:10   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1967年イタリア映画 監督マルコ・ベロッキオ
ネタバレあり

レイモン・ラディゲの「肉体の悪魔」を風変わりに映画化した同名作や「夜よさようなら」などを観る限りマルコ・ベロッキオという監督とは余り相性が良くないので、観ようかどうか躊躇したが、初期の未公開作品ということで今後見られぬかもしれぬと思って観ることにした。

イタリア社会党から立候補しようとしている貴族の教授グラウコ・マウリは、革命を計画している共産主義者の実弟ピエルルイジ・アブラに爆弾を仕掛けられて危うく難を逃れる。しかし、会計士は彼の姉エルダ・タットーリを妊娠させると共に、秘書ダニエラ・スリナと上手く画策、今度は彼女がマウリの子を妊娠したことにし、揃って玉の輿に乗ろうとする。

1967年でこの内容と言うことは、当時中国への興味を大いに示していたジャン=リュック・ゴダールに刺激されて作ったと思って間違いないだろうが、実際のところは逆に毛沢東主義(マオイズム)へのシンパシーをからかうようにややコミカルなタッチで推移、会計士が「女性と財産の両方を狙っている」と告白するに至って諧謔が最高潮に達する感さえあり、反語的な題名(イタリア語では押韻というよりダジャレになっているから尚更)からしても欧州一部インテリのマオイズム傾倒を皮肉った内容と理解したくなる。その一方で、底流に真面目に革命(社会変革)を考えている雰囲気があり、性格と狙いが明確でないのが作品として弱い。

ダニエラ・スリナという女優は我が邦の鈴木京香に似ている。

ネオ・レアリスモとヌーヴェル・ヴァーグを折衷したような、奇妙な作品でした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
毛沢東主義というのも奇妙な主義でしたね。
毛沢東語録を掲げて行進する紅衛兵も不気味で奇妙な集団でした。
ねこのひげは、集団行動が苦手なので、あんな行動は理解できませんが・・・
あの連中は、いまどうしているんでしょうね・・・
ねこのひげ
2013/04/19 02:47
ねこのひげさん、こんにちは。

毛沢東は、1960年以前に生まれた人々に本音を言わせれば「碌なもんじゃねぇ」でしょう。

>紅衛兵
恐ろしいですなあ、他(人)の考えを全く認めない連中というのは。
現在60〜70代でしょうが、大半の人は知らない顔をして、なかったことにしているんじゃないですか?
そういうのを厚顔無恥と言うんですがね。
オカピー
2013/04/19 19:36

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